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「就職・転職先として、SBI証券はアリなのか?ナシなのか?」
この記事では、あなたがこの疑問に答えを出せるように、SBI証券の①採用状況、②事業内容、そして、③将来性について解説していきます。
はじめに
どうも、このサイト「10年後の仕事.com」を運営しているゴトウです。
ここからは、「あなたの(気になっている)会社がこれからどうなるのか?」を予測することができるように、必要な情報を順番にご紹介します。
すごく不思議に思うんですが、就活や転職は「絶対に失敗したくない」と誰もが思っているはずなのに、個別の企業について、すごく大雑把な情報しかないと思いませんか?
特に今年は新型コロナの影響もあって、世界中の経済活動がかなり落ち込んでいます。
今まで大丈夫だと思われていた業界(例えば航空業界、自動車産業など)でも、こんな状況があと数年続けば、確実に潰れるところが出てきそうな状況なのです。
だから、それぞれの業界・企業が、「今どのような状況にあるのか?」「本当に大丈夫なのか?」といったことが、なかなか分かりにくいですし、
「とりあえず名の通った大企業に入ればいいや」と思ってしまう人って、けっこういると思うんですよ。(まあ、20年前のわたしがそうだったんですけどね、、、)
それはちょっと残念すぎると思うんです。
就活や転職は、あなたの人生の中でも1〜2番目に来るような大きな決断なわけですから、その後の人生の「自由度」や「やりがい」にもつながってきますからね。
なので、そんな人の参考になればと、こんな記事を作っています。
ちなみにわたしの前職は証券会社で、最初の5年を個人営業、残りの7年を本社の企画部門で仕事をしていましたので、証券業界のことはかなり理解できていると思います。
とは言っても、それほど難しいことは書いていないので、気楽に目を通してみてください。
それでは参りましょう。
1、SBI証券の採用状況
(1)新卒採用
SBI証券は親会社のSBIホールディングスで採用を行なっています。
過去の採用実績と、採用実績校は以下の通りです。
2017 | 2018 | 2019 | |
---|---|---|---|
採用数 | 30 | 16 | 15 |
採用校数 | - | 12 | - |
東大 | 3 | ||
早大 | 1 | ||
慶大 | 1 | ||
上智大 | 3 | ||
明大 | 2 | ||
立教大 | 1 | ||
中央大 | 1 | ||
中央学院大 | 1 | ||
東京理科大 | 1 | ||
信州大 | 1 | ||
電通大 | 1 |
(参考:就職四季報 2017〜2019年)
この3年間は15〜30名規模で採用しています。かなり狭き門ですね。
採用されているのは、主に首都圏の有名私大に多い傾向にあります。営業員が必要ないため、採用数が少ないこともあって、地方大学の学生がわざわざ東京に採用活動に来るのが難しいためでしょう。
(2)中途採用
(2019年7月31日現在)SBIホールディングスは、中途採用のページを設けていますが、募集職種は現在ありませんでした。
2、SBI証券の事業の現状
まずは、SBI証券の売り上げ(純営業収益)と利益を見てみましょう。
ご覧のように、売り上げ、利益ともに右肩上がりで上昇中です。絶好調ですね。
「アベノミクスで株価も上昇しているから当然では?」
と思う方もいるかもしれませんが、営業員が多数いる総合証券の売上を見ると、逆に下がってきているんですよね。
(参考:各社HPの決算資料より)
それに加えて、今回の新型コロナウイルス で、総合証券各社の店頭業務が停止しています。ワクチンができるまでに1年以上かかると言われていますので、対面の証券会社は今以上に厳しくなっていくものと予想されます。
3、SBI証券の10年後はどうなる?将来性はあるのか?
このように経営的にも順調なSBI証券ですが、10年後という中長期で見た場合に、将来性があると言えるでしょうか?
予想されるシナリオについて考えていきます。
(1)新型コロナの影響で、総合証券の多くが生き残れなくなる
就職・転職を考えている方にとって、新型コロナの影響が1番気になるところでしょう。
2020年4月22日現在で、大手証券会社を中心に、対面営業を休止しています。
(参考:NHK「証券大手「野村」「大和」「SMBC日興」 対面営業休止へ」)
5月6日に緊急事態宣言が解除される予定とされていますが、新型コロナの業績に対する営業は今後1~2年は続くものと思われます。
というのも、対面での証券営業では、お客さんのもとに訪問して勧誘するスタイルが基本だからです。
証券会社のお客さんは、退職金を受け取って引退された60〜80代の方が大半です。まさに今回の新型コロナで重症になりやすい高齢の方が主なお客さんなのです。
(参考:日経新聞「80~90代死亡率、平均の6倍超 新型コロナで厚労省」)
新型コロナのワクチンの開発まで1年以上かかると言われていますし、お客さんの側でも営業マンに訪問されるのを怖がるでしょう。
営業マンの側でも、強引に訪問して感染させてしまったとすると、家族から訴訟されるリスクすらあります。
そのため、今後は電話での勧誘にならざるを得ないわけですが、数千万円〜数億円単位のお金についての相談を電話1本の説明で納得できるお客さんがどれだけいると思いますか?
よほど営業マンと信頼関係を結べていない限り、かなり難しいはずです。
さらにマーケットもそのような状況を受けて、かなり不安定になっています。
現在は日銀やFRBなどの中央銀行が買い支えているため、株価は安定はしていますが、投資経験の豊富なお客さんから見ると、今買おうと思う人はあまりいないはずです。
このような状況が長く続けば、おそらく対面の証券会社で取引する人は減っていきますし、証券会社の倒産や合併が進むはずです。
SBI証券へと移管するお客さんも増えるはずですから、新型コロナ以降の証券業界を率いていくのはSBI証券になる可能性が高いと言えます。
(2)金融庁の規制の厳罰化が進んで、証券営業の正常化が進む
そもそも、対面営業の証券会社のビジネスの仕方は、お客さんの利益と反する不自然なビジネスになっています。
何度も商品を売買すればするほど儲かるわけですから、逆を言えば、お客さんがその分だけ手数料がたくさん払わされるわけですからね。
しかも、株をしたい人はネット証券に移っているため、投信や外債、仕組み債などの手数料率が3〜5%もするような商品を販売することで、何とか利益を上げているのが現状なのです。
ところが、少子高齢化によって年金などの社会保障が危なくなってきて、年金に頼らないように資産運用や定年後も職についてお金を稼がないとうまくいかない世の中になってきました。
そんな時に、手数料目当てで投資家を儲けさせない現在の金融業は、社会にとっての邪魔者として見られるようになっています。
今年に入ってかんぽ生命も不祥事が発覚しましたが、証券会社に限らず、ほぼ全ての金融機関に対して、不信感が生まれている状況と言えます。
金融庁の規制が厳しくなっているのは、こういった背景があるわけです。
この先にあるのは、「お客さんに損をさせてでも、販売手数料で稼ぐ」これまでのビジネスではなく、「お客さんの資産を管理・増やすことで稼ぐ」ビジネスへの転換です。
その受け皿として今後注目されるのが、IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)という働き方です。
1人1人が独立した事業者のような働き方となり、稼いだ売り上げがそのまま収入に繋がる働き方です。
ちなみに、SBI証券は、お客さんの資産の管理や投資できる商品の供給先として、この分野でビジネスを行なっています。
現在の対面の証券会社の営業は、ノルマの達成が厳しく、40代を越えると体力的にも精神的にもきつい働き方になっています。
しかも、こういった証券会社の間接部門でのリストラはどんどん進んでいるため、40代以降のキャリアを考えると、独立する方が経済的に豊かになれる、または独立せざるを得ない人が増えていくと予想されます。
そのため、今後はIFAがそういった人たちの受け皿として広がっていく可能性が高いでしょう。
4、まとめ
というわけで、SBI証券の採用状況と将来性をまとめると、
- ネットでの証券会社の利用が進んでいるため、ネット専業のSBI証券の売り上げ、資産ともに増加傾向にあり、今後もこの傾向は変わらないだろう
- 新型コロナの影響が長引けば、総合証券において、高齢の主要客への訪問営業ができなくなり、売り上げが大きく落ちるため、相対的にネット証券の存在感が高まる
- 金融庁の規制によって、対面証券での営業スタイルが今後変わっていくこと、リストラが進むことなどから、IFAの受け皿としてSBI証券が利用される可能性が高い
と言えるでしょう。
大企業は採用減。応募者は増加するので、競争は激化。
自分の何が悪いのか分からないまま、ふるい落とされるのは苦しいものです。
当時の私もそうでしたが、どこの企業からも選ばれない状況が続くと、「自分は社会から必要とされていないのではないか?」と落ち込んでしまい、なかなか抜け出せなくなります。
わたしはもう40過ぎのオッサンですが、東証1部上場企業で12年勤め、その後このようなメディアをいくつか運営して、嫁さん子供を養っています。
そんな20数年の経験から、分かったことがあります。
「自分の思い通りの人生を歩むためには、なるべく競争に巻き込まれてはいけない」ということです。上には上がいますからね。
特に就活では、自分よりもいい学歴、いい容姿、頭の回転の速さ、などを持っている人がいっぱいいます。そして、そんな人がたくさんの内定をもらってしまいます。
たった数ページのエントリーシートで、たった数分のやり取りで、採用を蹴られてしまうなんて、あまりに理不尽だと思いませんか?
しかし、今回の新型コロナによって、大手企業でも今後は採用数を絞ってくるのは確実ですし、学生の側も将来への不安から、大手企業への応募が増加します。
応募者数が増えれば、企業の人事担当の採用負担が増えます。
人事の方も人間ですので、あまりに大量のエントリーシートが届けば、まともに見てくれる時間的余裕もなくなります。
その結果、「学歴」のような分かりやすい条件で、ふるい落とされてしまう可能性が高くなるでしょう。そんな理不尽な就活が、これから数年間は続いてしまうと思います。
では、「学歴」以外で、なるべく「競争に巻き込まれない」で就活をするには、どうしたらいいのでしょうか?
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本当にその会社に入社したいのか?
今年〜来年の就活は、新型コロナの影響もあってかなり厳しいと言われていますし、なるべく安定した大手企業の内定が欲しいという人も多いでしょう。
その結果、大手企業への申し込みが何千〜何万人と集中することが予想されます。似たようなエントリーシート、志望動機では、人事の目に留まる可能性が昨年以上に厳しくなってくるはずです。
そうすると、どうすれば希望する会社から内定がもらえるのか?
採用する側としても、会社に価値を提供してくれそうな人間を採用したいわけですから、
- あなたは何をしたいのか?
- どんな価値観を持っているのか?何を大事だと思っているのか?
- どんなことに夢中になって取り組める人間なのか?
といった、人間的な要素を問われることになるはずです。
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UTSUさんは、企業向けのソフトウェアで最大手のSAPジャパンで人事のトップをしていた方で、26歳の時に年収1億を超えるほど稼いでいた元スーパーサラリーマンです。
Youtube上でも3年以上、就活生向けに情報を発信しており、登録者が約20万人、多くの就活生を一流企業や志望企業の内定へと導いてきた方です。
この「適職の結論」では、あなた自身の価値観(どんなことを面白いと思うか?許せないと思うか?)に気づくことで、自分自身が納得できる「仕事を通じた人生の方向性」を作り上げることができます。
つまりは、「軸のある人間」になることができるわけです。
わたし自身がそうだったのですが、就活で1番大変なのは面接です。
「あなたはこの会社で何をしたいのですか?」という質問に自信を持って答えられないために落とされ続けました。
ぶっちゃけ、「自分のやりたいこと」なんてないと思ってましたし、そんなことを深く考えたことも、「どう考えていけばいいか?」もわかりませんでしたからね。
(結局、「やる気」だけが求められた証券営業に飛び込んだわけですが(笑))
ですが、あの当時にこの本に出会えていたら、多分もっとマシな会社人生を送れていたんじゃないかなあと思います。
まだ「自分が何をしたいのか?」がわからない人、自信がない人は、こちらの本を読んでじっくり考えてみてはいかがでしょうか?
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