名古屋銀行の新卒・転職者の採用状況|事業内容と働きやすさについて

名古屋銀行本店 地方銀行

(参考:wikimedia commons Gnsin, 名古屋市中区錦に所在する名古屋銀行本店営業部)

(本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)

 

この記事では、名古屋銀行に就職・転職をしたい人に必要な、

  1. 採用状況
  2. 業績と事業内容
  3. 今後どうなるのか?

の3点について解説していきます。

 

1、名古屋銀行の採用状況

(1)新卒採用

名古屋銀行の過去の採用実績や平均年収、3年後離職率などは以下の通りです。

 

2019入社2020202120222023
採用数_男4438575941
採用数_女4449704020
離職率_男-----
離職率_女-----
残業時間/月13.212.912.916.614.4
有給取得_年-----
平均年収625628629636629

(参考:就職四季報 2020〜2024年度版)

 

この5年間で見ると、男性が40〜60名と安定して採用していますが、女性は減少傾向にありますね。

 

また、平均年収は、約600万円前後となっていますが、これは総合職・一般職を含めた平均のため、総合職はもう少し高くなると考えられます。

 

(2)中途採用

名古屋銀行では、中途採用も行なっています。職種は多岐にわたり、渉外、コンサル、M&Aなどの専門性を生かせる人材を募集しています。

ですが、中途採用者の比率は、2018→20年で15→11%へと減少しています。中途採用者の比率が10%以上ということ自体が、かなり高めなのですが、ついていけない人も多いようなので、それ相応の覚悟が求められるでしょう。

 

中途採用の詳細はこちら

 

 

 

 

2、名古屋銀行の事業の現状

(1)名古屋銀行の売り上げと利益

まずは、名古屋銀行の本業の売上(業務粗利益)と利益(業務純益)を見てみましょう。

 

名古屋銀行の売り上げ、利益

(参考:名古屋銀行 財務状況)

 

コロナ前までは、アベノミクスで大企業を中心に業績が好調だったというイメージがあると思いますが、地銀に限って言えば、このように売上・利益ともにむしろ減少傾向のところが多い状況です。

 

(2)貸出金額は増えているが、貸出金利が低下

現在、地銀の売上・利益が減少傾向にある最も大きな理由は、貸出金利の低下です。

銀行の主な収入源は、企業や個人に対する貸し出し(による金利収入)です。

 

この6年間で名古屋銀行の貸出残高は、約4,300億円増えました。ところが、企業や個人に貸し出す時の金利が、1.45%→1.05%と、0.40%も下がっているのです。

 

例えるなら、それまで145万円で売れていた商品が、105万円まで値下がりしてしまったようなものです。

そのため、貸し出しは増えているものの、利益が増えにくくなっているんですね。

 

名古屋銀行の貸出残高

(参考:名古屋銀行 財務状況)

 

日銀の異次元緩和で金利が低下

では、なぜ貸出金利が下がったのかと言うと、日銀による異次元緩和政策による影響です。日銀がお金をバンバン刷って、国債を買い続けたため、金利がどんどん低下してしまったんです。

 

10年国債とフラット35の金利

(参考:財務省 国債金利情報ARUHI フラット35

 

通常、金利が下がると、企業は事業へ投資しやすくなりますし、個人も家を住宅ローンで購入しやすくなります。そのため、貸し出しは増えています。

では、今回の金利低下で、どのような業種で貸し出しが増えたのでしょうか?

 

名古屋銀行の業種別の貸出残高(億円)

①2015年3月 ②2020年3月 増加額(②ー①)
製造業 1,212 1,142 -70
卸売・小売業 1,613 1,799 186
不動産業 1,903 2,785 882
住宅ローン 3,062 3,631 569
総貸出残高 13,451 17,742 4,291
うち中小企業・個人 9,635 12,333 2,698

(参考:名古屋銀行 財務状況)

 

「不動産業」や「住宅ローン」で約1,400億円増えており、全体の増加額の3割程度を占めていました。

それ以外では、金融・保険業や運送業などで貸し出しが増えていますが、給料が高めで雇用が多い製造業では減少しているなど、サービス業での貸し出しへとシフトしているようです。

 

3、どんな人が、名古屋銀行に合っているのか?

銀行を含めた金融・保険業界の新卒の離職率は、2007年以降、徐々に上昇しています。

特に2019年卒は、新型コロナで景気が悪化していた時期にも関わらず、2022年3月までの3年間の離職率が上昇していることから、安定を捨ててでも転職をしようとする人が増えていると考えられます。

 

金融・保険業界の3年後離職率

(参考:厚生労働省「新規学卒者の離職状況」)

 

名古屋銀行では、3年後離職率の情報を公開していませんが、公開している銀行の離職率を見てみると、だいたい15〜25%ぐらいで推移しているため、名古屋銀行も同じような傾向にあると予想されます。

 

2016年入社 2017 2018 2019
りそな銀行 16.3% 21.6% 20.0% 14.3%
七十七銀行(宮城) 17.8% 23.7% 17.9% 29.2%
足利銀行(栃木) 20.9% 27.0% 18.4%
広島銀行 21.6% 15.7% 19.4% 15.1%

(参考:会社四季報 2022〜24年度版)

 

せっかく頑張って内定をもらっても、「思っていたとの違った、、、」という期待とのギャップによって辞めるのはもったいありません。

 

そこで、名古屋銀行に限った話ではありませんが、銀行一般の企業風土について解説していきます。

就職先として銀行が合っているかどうかの判断材料になると思います。

 

日本の企業の4分類

これまで大企業の社員を中心に、1,000人以上に企業の実態についてインタビュー・記事を書いている渡邉正裕さん(「My Nesw Japan」)という方がいます。

この方の著書「いい会社はどこにある?」は、800ページ超の大著なのですが、その中で企業は大きく4つに分けると理解しやすい、ということを書かれています。(P518〜)

 

その内容をわたしなりにまとめたのが以下の図です。

 

社風の4分類

(参考:「いい会社はどこにある?」(P530〜531)

 

この図について、1つ1つの詳しい解説はしませんが、銀行業界は、この図の「昭和型」に当てはまります。

簡単に言うと、「上の言うことは絶対」で、どんなにおかしいと思っていても、仕事を完遂しなければいけないのです。

 

なので、自分の頭で考えるタイプの人は、社風になじまず、「言われたことはキチンとやるから、金と安定をくれ」というタイプの人の方が長続きすると言えます。

(わたしが以前働いていた証券会社も、まさにこのようなタイプの人が出世していました)

 

なぜ銀行は、昭和型になってしまうのか?

銀行がなぜ、このような風土になりがちかと言うと、国(財務省や日銀)による規制や指導の影響を強く受けるからです。

銀行が倒産してしまうと、地域の経済、下手をすると日本全国に大きな影響が出ます。そのため、国による規制・指導が厳しいのです。

 

そこで出される指示は絶対に守らなければいけませんから、国からの指示を受ける経営陣の力が強くなりやすいわけです。その結果、「上の言うことは絶対」という社風が作られていくわけですね。

 

こんな人には、銀行は合わない

「上の命令は絶対」という感覚は、それまでの学生生活でも、なかなか経験できることではありません。

上下関係の厳しい体育会やアルバイト、厳しいしつけの両親に育てられた、などの特殊な事情がない限り、かなりのショックを受けてしまうでしょう。

 

一方で、古くからある昭和型の企業は、自社の兵隊としてしっかりと動いてもらうために、教育や研修が充実している場合が多く、一人前の社会人としてのマナーや知識を身につけることもできます。

その過程の中で、「上の命令は絶対」という価値観を受け入れ、または割り切れる人は案外多いと思います。

 

ですが、

  • 自分の感情に嘘をついてまで仕事を続けたくない
  • 社内の人間関係が濃密なのは嫌だ
  • クリエイティブな仕事をしたい
  • 将来的には、手に職を持って独立したい、フリーランスになりたい

といった価値観の人には、銀行は合わないでしょう。

 

名古屋銀行は、第二地銀の中でもトップクラスの銀行なため、同級生や親御さんからの評価も高くなりがちです。

そこの魅力に引っ張られてしまい、自分の持っている価値観と矛盾していることに気づかずに、入社してから後悔する、ということにならないように、慎重に考えた方がいいでしょう。

 

4、まとめ

というわけで、ここまでの内容をまとめると、

  • 現在は日銀の異次元緩和政策もあって、不動産業界を中心に貸し出しが増えているが、同じぐらい金利も下がっているため、売り上げ・利益ともに横ばい
  • 中途採用者が増えてきており、新卒の採用数は減少、即戦力を求める動き
  • 一般的に銀行業は「上の命令は絶対」の昭和型なので、価値観が合わない人は、慎重に検討をすべき

と言えるでしょう。

 

①名古屋銀行に興味があるなら、まずはインターンシップで

名古屋銀行では、インターンシップを実施しています。

企業によって、インターンシップの時期が違うので、興味のある方は、こまめにチェックしておいた方がいいでしょう。

 

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【PR】②(元)社員の口コミで、現在の状況をチェック

この記事では、銀行業界一般の傾向について解説しましたが、実際に働いている人の口コミをチェックした方が、よりリアルに知ることができるでしょう。

 

就活会議

 

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名古屋銀行の実際の声もこちらでチェックして、確認してみてください。

 

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③そもそも、どんな働き方をしたいのか?を考えるなら

学生の感覚であれば、銀行業界のような「昭和型」の企業に違和感を感じる人は、結構いるとは思いますが、だからと言って、それ以外の働き方のイメージもつきにくいですよね。

そんな人には、この記事でも紹介しました「いい会社はどこにある?」を読んでみるのをお勧めします。

 

 

800ページを超える本ですが、就活の全体像だけでなく、個別企業の実態も詳しく書かれているため、かなり読みやすく、興味の持てるポイントもたくさんあると思います。

 

興味のある部分から読み進めることもできるため、就活の際の辞書がわりにもなるような本です。迷ったときの判断基準を教えてくれるので、かなり参考になるでしょう。

転職希望者の方にもお勧めです。

 

 

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銀行のような「上の命令は絶対」のような昭和型の企業は、肌に合わないと感じていても、自分がどう言う価値観を持っているのか?自己分析をするのが苦手な人もいますよね。

とりあえず、もっと手軽に自己分析をしてみたいのであれば、逆求人サイトのオファーボックスが提供している「Analize U+」が便利です。

 

オファーボックスのAnalize U+

 

5〜10分程度のプロフィール入力で、上記のような「自分の強みや弱み」を点数化してくれますから、自分の性格の特徴や傾向に気づく参考になります。

 

また、ここで入力されたプロフィールによって、興味のある企業があなたに面接のオファーをくれることもあります。

エントリーシートを書く手間も省けますし、大企業から中小企業まで、幅広く登録していますので、これがきっかけで興味を持てる業界や企業が出てくる可能性だってありますよね。

 

自己分析もできますし、面接の練習にもなります。また、とりあえず滑り止めの内定をもらえれば、精神的にも楽になるので、本命の会社面接でも緊張せずに済むでしょう。

無料で登録できますので、1度試してみてはいかがでしょうか。

 

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【PR】⑤(転職者向け)転職サービスの選び方

名古屋銀行では、中途採用を行なっているものの、宮城県内ではトップランクの企業のため、人気も高く、1社だけの決め打ち的な転職は難しいでしょう。

ですので、転職活動を行うのであれば、それ以外の企業も含めて活動した方がいいでしょう。

 

転職サイトとエージェントの違い

転職サイトと転職エージェントの違いは、「担当者がつくか、つかないか」です。

転職サイトは担当者がつかず、サイト上で自分で求人情報を探して、応募するスタイルが合う人にピッタリのサービスです。

 

一方で、転職エージェントは、担当者がついて、①キャリア相談、②面接対策、③条件にあった非公開求人からの紹介、などのサービスを受けられるのがメリットです。

より高い条件の求人に出逢いたい人にピッタリのサービスとなります。

 

公開求人と非公開求人の違い

リクナビエージェントの求人数

 

企業は、公開求人と非公開求人を使い分けて、人材を採用しています。

自社のHP上で、直接募集している企業もありますが、大企業だとしても、東証1部に上場している企業は2,178社(20年11月26日現在)もあります。

 

しかも中途採用では、それまでの自分のキャリアや経験をもとに採用活動を行いますので、なかなか自社のHPまで探しにきてくれる人は少ないです。

そのため、企業の側でも転職サービスを活用して、採用活動を行っているところが多いのが現状です。

 

では、非公開求人とは、どのようなケースなのでしょうか?

以前に転職エージェントを活用していた時に分かったのですが、非公開求人として出ている求人は、

  • スキルよりも、実績や人柄で採用される傾向が強い職種(管理職以上に多い)
  • 公開したくないプロジェクトでの採用
  • 一定レベルの条件に合う人だけに見せたい

という傾向が強いと感じました。

 

また、企業としては、あまり応募がたくさん来ても、面接の手間もかかりますから、なるべく条件にあった人だけに応募してもらいたいわけです。

そのため、転職エージェントの担当者に事前に面接をしてもらうことで、条件に合わない人が応募して来ないようにするための仕組みとしても機能しているようです。

 

非公開求人の多いサービスは?

実は、この非公開求人数を公開しているサービスはほとんどありません。

嘘の数字を出してしまっても、バレた時に大変なことになりますから、なかなか公開するサービスが少ないんですよね。

 

そんな中でも、開示しているサービスをいくつかご紹介します。

(2020年11月26日調べ)

 

【PR】①リクルート・エージェント(116,736件)

リクナビエージェントの求人数

 

人材紹介最大手のリクルートが運営している、担当者がつくサービスです。

特徴はなんと言っても、求人数の多さです。

  • 公開求人:102,164件
  • 非公開求人:116,736件

と、他社を圧倒する求人数を誇ります。

そのため、幅広く情報を集めたい人は、まずはこのサービスを活用するのがオススメです。

 

リクルート・エージェントはこちら

 

【PR】②マイナビ・エージェント(15,308件)

マイナビの求人数

 

就活生を中心に馴染みのあるマイナビですが、転職エージェントとしても、かなりの求人数があります。

  • 公開求人数:20,049件
  • 非公開求人数:15,308件

と、リクルートに比べると少なく感じますが、就活生向けで構築された企業との関係があるため、そこそこ大きい企業の求人が多い傾向にあると感じました。

 

こちらも担当者がつくサービスですので、リクルート・エージェントの担当者と相性が悪い場合には、こちらも候補に考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

マイナビ・エージェントはこちら(一般)

 

マイナビ・エージェントはこちら(ITエンジニア)

 

マイナビ・エージェントはこちら(メーカー・エンジニア)

 

【PR】③doda(非公開求人数不明)

dodaの求人数

 

dodaは、人材紹介大手のパーソルグループが運営している転職サイト(担当者がつかないサービス)です。

  • 公開+非公開求人:99,973件

と、非公開求人数はきちんと公開してはいませんが、全体の求人数の規模から見ても、1万件以上はあるのではないかと思われます。

 

ただし、こちらは転職サイトなので、担当者による応募者のフィルタリングが行われません。

そのため、そのようなニーズのある企業の非公開求人はないので、その点は注意が必要でしょう。

 

dodaはこちら

 

【PR】④リクナビNEXT(非公開求人なし)

リクナビネクストの求人数

 

リクルートが運営している転職サイトが、こちらのリクナビNEXTになります。

リクナビNEXTは、公開求人だけのサービスとなっており、その求人数はリクルート・エージェントの半分以下の45,887件となっています。

 

そのため、幅広く情報を得る上でも、担当者がつくリクルート・エージェントの方が優れていると言えます。

「担当者からの連絡がわずらわしい。でも、求人情報は幅広く探したい」という方は、こちらを活用するのが良いでしょう。

 

リクナビNEXTはこちら

 

 

 

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