(参考:wikimedia commons ,Wiki591801 ,FFG北九州本社ビル)
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この記事では、福岡銀行に就職・転職をしたい人に必要な、
- 採用状況
- 業績と事業内容
- どんな人が働きやすいのか?
の3点について解説していきます。
1、福岡銀行の採用状況
(1)新卒採用
福岡銀行の過去の採用実績や平均年収、3年後離職率などは以下の通りです。
2019入社 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|---|---|
採用数_男 | 98 | 99 | 89 | 71 | - |
採用数_女 | 105 | 105 | 71 | 83 | - |
離職率_男 | - | - | - | - | - |
離職率_女 | - | - | - | - | - |
残業時間/月 | - | - | - | - | - |
有給取得_年 | - | - | - | - | - |
平均年収 | 667 | 666 | 679 | 682 | 702 |
平均年齢_男 | - | 38.8 | 38.6 | 38.1 | |
平均年齢_女 | - | 35.7 | 35.8 | 35.9 |
(参考:就職四季報 2020〜2024年度版)
この5年間で見ると、男女共に同数程度の採用になっています。ただし、ここ1〜2年は、採用数が全体的に減少傾向にありますね。
また、平均年収は、約700万円前後で、平均年齢は、男性で38歳前後、女性で36歳前後と、他行と比べると平均並と言えるでしょう。
(2)中途採用
中途採用は、ふくおかFG全体のページにて募集を行っているようです。
いわゆる銀行業務については、福岡銀行で募集を行っていますが、システム関係については、親会社のふくおかFGで募集がされています。
また、福岡銀行の中途採用者の比率は、2017→2019年で3→4%と、徐々に増加傾向にあることから、銀行業務での中途採用ニーズもあるようです。
2、福岡銀行の事業の現状
(1)福岡銀行の売り上げと利益
まずは、福岡銀行の売上(業務粗利益)と利益を見てみましょう。
ご覧のように、売り上げ、利益ともにほぼ横ばいでしたが、2018年度から上向いてきました。安定した経営状況と言えます。
そう考えると、なぜこれほど株価が上昇していないのかが不思議ですよね。そこで、もう少しその内容について詳しく見ていきましょう。
(2)貸出先で増えているのは、不動産関連がほとんど
銀行の主な収入源は、企業や個人に対する貸し出しです。
この5年間で福岡銀行の貸出残高は、約1兆円増えましたが、そのうち不動産業界・住宅ローンは7,000億円以上を占めています。
つまり、不動産関係での資金需要がほとんどなんですね。
というのも、2013年4月から日銀が異次元緩和政策と称して、国債をどんどん買い取るようになったため、金利が下がっているからです。
(参考:財務省 国債金利情報、ARUHI フラット35)
金利が下がったことで、不動産投資や住宅ローンを使って家を買おうとする人が増えたんですね。
(3)貸し出しは増えたが、金利が下がったので収入は横ばい
また、金利が下がったことで貸付残高が増えましたが、その分貸し出す時の金利も下がっているため、トータルとしては金利収入が増えているわけではありません。
銀行は預金を預かったら、国債などの安全な資産で運用していました。しかし、金利低下によって運用収入が大きく減少しています。
そのため、貸しても運用しても利益が出にくい状況になっているのです。
ですが、利益は数百億円単位で出ており、安定していると言えるでしょう。
3、福岡銀行の将来性は?
これから10年以内に、福岡銀行に起こることを今起こっている事実をもとに、予想していきます。
(1)福岡県の人口は、10年で約5%、20年で10%減る
まず、最もわかりやすいのが、人口の減少でしょう。福岡県の人口は、2017→22年の5年間で、約2万人減少しています。
そして、この動きはさらに加速します。
国立社会保障・人口問題研究所が、5年に一度、将来の人口予測を発表しているのですが、2025→2035年の10年間で、福岡県の人口は約20万人減少するそうです。
(参考:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」)
しかも、車や家を購入する年代(15〜64歳人口)は、この10年で約12%も減るのです。さらに、20年後には、全人口で10%減少、15〜64歳人口は17%も減少します。
そのため、福岡県の経済はかなり縮小しますので、県内企業の売り上げの減少・倒産・廃業が増えていくでしょう。
(2)合併の可能性は?
これからの人口減少、売り上げの減少を見越して、すでに全国で地銀同士の合併が相次いでいます。
内容 | |
2020年10月 | 十八銀行と親和銀行が合併→十八親和銀行 |
2021年1月 | 第四銀行と北越銀行が合併→第四北越銀行 |
2021年5月 | 三重銀行と第三銀行が合併→三十三銀行 |
2021年10月 | 福井銀行が福邦銀行を子会社化 |
2022年4月 | 青森銀行とみちのく銀行が「プロクレアHD」を設立 |
2022年10月 | 愛知銀行と中京銀行が「あいちFG」を設立 |
2023年6月 | 八十二銀行が長野銀行を子会社化 |
2023年10月 | ふくおかFGが福岡中央銀行を子会社化 |
これらの合併は、「1県に1つの銀行」となるような形で進んでいますが、10年後、20年後の人口減少を考えると、いずれは、九州全体で1〜2行にせざるをえなくなるでしょう。
福岡銀行は、九州で1番大きな銀行なので、吸収する側として生き残りそうですが、合併の間に起こる店舗・本部機能の統廃合によって、リストラされていく人も増えていくでしょう。
というわけで、福岡銀行の現状・将来性をまとめると、
- 福岡銀行では、低金利や少子高齢化の影響もあって、売上・利益ともに減少傾向にあるものの、黒字は確保しており、まだまだ経営は安定している
- 福岡県内は、これから10年で人口が約5%、20年で10%減るため、今後は他行との合併の可能性もありそう
- 合併の可能性や、店舗や人員の削減の状況を見ると、一般職的な仕事が残る可能性は低く、専門性の高い営業力のある行員でなければ、生き残るのは難しそう
と言えるでしょう。
4、どんな人が、福岡銀行に合っているのか?
福岡銀行では、新卒社員の3年後離職率を開示していないため、どれぐらいの人が辞めているのかがわからず、迷っている人もいるでしょう。
そこで、3年後の離職率を開示している銀行をいくつか見てみましょう。
2016年入社 | 2017 | 2018 | 2019 | |
りそな銀行 | 16.3% | 21.6% | 20.0% | 14.3% |
七十七銀行(宮城) | 17.8% | 23.7% | 17.9% | 29.2% |
足利銀行(栃木) | 20.9% | – | 27.0% | 18.4% |
広島銀行 | 21.6% | 15.7% | 19.4% | 15.1% |
(参考:会社四季報 2022〜24年度版)
銀行や年度によって、離職率に差はあるものの、だいたい15〜25%ぐらいになっているようです。
では、どんな理由で辞めているのでしょうか?
内閣府の調査「子供・若者白書(平成30年度版)」によると、働き始めた人が、その会社を辞めた理由の第1位が「仕事が自分に合わなかったため」でした。
おそらく地銀に入社した人の多くが、この理由で辞めているものと考えられます。
では、具体的に何が合わなかったのでしょうか?
もっとも可能性が高いものをご紹介します。
日本の企業の4分類
これまで大企業の社員を中心に、1,000人以上に企業の実態についてインタビュー・記事を書いている渡邉正裕さん(「My Nesw Japan」)という方がいます。
この方の著書「いい会社はどこにある?」は、800ページ超の大著なのですが、その中で企業は大きく4つに分けると理解しやすい、ということを書かれています。(P518〜)
その内容をわたしなりにまとめたのが以下の図です。
(参考:「いい会社はどこにある?」(P530〜531)
この図について、1つ1つの詳しい解説はしませんが、銀行業界は、この図の「昭和型」に当てはまります。
簡単に言うと、「上の言うことは絶対」で、どんなにおかしいと思っていても、仕事を完遂しなければいけないのです。
なので、自分の頭で考えるタイプの人は、社風になじまず、「言われたことはキチンとやるから、金と安定をくれ」というタイプの人の方が長続きすると言えます。
(わたしが以前働いていた証券会社も、まさにこのようなタイプの人が出世していました)
なぜ銀行は、昭和型になってしまうのか?
銀行がなぜ、このような風土になりがちかと言うと、国(財務省や日銀)による規制や指導の影響を強く受けるからです。
銀行が倒産してしまうと、地域の経済、下手をすると日本全国に大きな影響が出ます。そのため、国による規制・指導が厳しいのです。
そこで出される指示は絶対に守らなければいけませんから、国からの指示を受ける経営陣の力が強くなりやすいわけです。その結果、「上の言うことは絶対」という社風が作られていくわけですね。
こんな人には、銀行は合わない
「上の命令は絶対」という感覚は、それまでの学生生活でも、なかなか経験できることではありません。
上下関係の厳しい体育会やアルバイト、厳しいしつけの両親に育てられた、などの特殊な事情がない限り、かなりのショックを受けてしまうでしょう。
一方で、古くからある昭和型の企業は、自社の兵隊としてしっかりと動いてもらうために、教育や研修が充実している場合が多く、一人前の社会人としてのマナーや知識を身につけることもできます。
その過程の中で、「上の命令は絶対」という価値観を受け入れ、または割り切れる人は案外多いと思います。
ですが、
- 自分の感情に嘘をついてまで仕事を続けたくない
- 社内の人間関係が濃密なのは嫌だ
- クリエイティブな仕事をしたい
- 将来的には、手に職を持って独立したい、フリーランスになりたい
といった価値観の人には、銀行は合わないでしょう。
福岡銀行は、福岡県内でもトップクラスの大企業なので、親御さんや同級生からの評価は高くなるはずです。
そこの魅力に引っ張られてしまい、自分の持っている価値観と矛盾していることに気づかずに、入社してから後悔する、ということにならないように、慎重に考えた方がいいでしょう。
5、まとめ
というわけで、ここまでの内容をまとめると、
- 現在は日銀の異次元緩和政策もあって、不動産業界を中心に貸し出しが増えているが、同じぐらい金利も下がっているため、売り上げ・利益ともに横ばい
- 新卒は毎年安定的に採用しているものの、中途採用は行っていない(2023年2月現在)
- 一般的に銀行業は「上の命令は絶対」の昭和型なので、価値観が合わない人は、慎重に検討をすべき
と言えるでしょう。
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企業によって、インターンシップの時期が違うので、興味のある方は、こまめにチェックしておいた方がいいでしょう。
②(元)社員の口コミで、現在の状況をチェック
この記事では、決算情報や会社のHP、関連書籍をもとに分析・解説を行なってきました。
ですが、よりリアルな情報(職場の雰囲気や会社のカルチャー)などは、実際に働いている人の口コミをチェックした方が、イメージしやすいでしょう。
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③そもそも、どんな働き方をしたいのか?を考えるなら
学生の感覚であれば、「昭和型」の企業に違和感を感じる人は、結構いるとは思いますが、だからと言って、それ以外の働き方のイメージもつきにくいですよね。
そんな人には、この記事でも紹介しました「いい会社はどこにある?」を読んでみるのをお勧めします。
800ページを超える本ですが、就活の全体像だけでなく、個別企業の実態も詳しく書かれているため、かなり読みやすく、興味の持てるポイントもたくさんあると思います。
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コメント
記事内に
> 九州の大学だけでなく、首都圏の有名大学が多く採用されている傾向がありますね
とありますが、京大、阪大、神戸大、同志社大、立命館大と言った京阪神の有名大学も定期的に採用されていますね
地方銀行は首都圏、京阪神からのUターン組を受け入れていると言えます