日立の新卒・転職者の採用状況|事業内容と将来性について

日立製作所 総合電機

(画像出典:wikimedia commons, Rsa ,日立製作所笠戸事業所)

(本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)

 

この記事では、日立に就職・転職をしたい人に必要な、

  1. 採用状況
  2. 業績と事業内容
  3. 今後どうなるのか?

の3点について解説していきます。

 

1、日立の採用状況

(1)新卒採用

日立の過去の採用実績と、採用実績校は以下の通りです。

 

201420152016201720182019
採用数600600600600600600
技術系500500500500500500
事務系100100100100100100
北大
東北大
筑波大
東大
東工大
一橋大
横浜国立大
東京外語大
名古屋大
京大
阪大
神戸大
岡山大
広島大
九大
筑波大
早大
慶大
東京理科大
上智大
同志社大
立命館大
明大
立教大
法政大
青山学院大
中央大
関西学院大
関大
津田塾大
ICU

(参考:就職四季報 2014〜2019年)

 

コンスタントに毎年600人(技術職500名、事務職100名)採用しており、全国の旧帝大や、東京、大阪の有名私大のほとんどの大学から採用されています。

 

(2)中途採用

日立は中途採用も毎年150〜300名程度で、コンスタントに採用しています。

 

日立の中途採用実績

(参考:日立 キャリア採用ページ)

 

事業・職種・勤務地の一覧も詳しく掲載されています。

日立の平均年収は850万円(41歳)なので、実力のある方であればチャンスだと思います。

 

 

 

 

2、日立の事業の現状

日立の2010年以降の売上高、営業利益の推移を見ると、このようになっています。

 

売上と営業利益の推移

(参考:日立 業績・財務情報)

 

ご覧のように、売上高は横ばいですが、本業の儲け(営業利益)は年々増加しており、過去最高益を更新しています。かなり好調と言えます。

 

また、売上の構成比を見てみると、各事業の売り上げは25%を越えることがなく、多くの分野の事業を備えています。

パナソニックやNEC、富士通などの電機・通信機器メーカーでは、海外メーカーとの競争に敗れ、主力事業が絞られリストラが進んでいるケースもありますが、日立では各分野でうまく収益が維持されています。

 

売上構成比

(参考:日立 業績・財務情報)

 

各事業分野について、詳しく見ていきましょう。

①通信・情報システム

SI(システムインテグレーション)と呼ばれる、官公庁や金融機関などの大手顧客を相手にシステムを開発・設計する事業です。NECや富士通などでは、これが主力事業として位置付けられています。

日立では売り上げは横ばいなものの、営業利益が伸びています。コスト削減と収益性の高い案件をうまく選んでいるためでしょう。

 

情報・通信システムの売り上げ推移

(参考:日立 業績・財務情報)

 

②社会・産業システム

鉄道車両・運行管理システム、発電システム、水処理システムなど、インフラに近い事業のシステムを構築する事業です。

海外案件も多く、売り上げ・利益ともに安定している事業で、1番の売り上げ規模を誇る事業となっています。

 

社会産業システムの売り上げ推移

(参考:日立 業績・財務情報)

 

③電子装置システム

半導体製造装置、電子部品製造装置などの最先端の技術を駆使した事業が多くあります。海外事業も多いですが、この分野は海外メーカーとの競争も激しいのが特徴です。

 

電子装置の売り上げ推移

(参考:日立 業績・財務情報)

 

④建設機械

油圧ショベルの販売からリース・メンテナンスなど幅広い分野をカバーしている事業です。

コマツと並んで日立建機は、国内でも有数の建機メーカーで、海外競争力も高い事業となっています。

 

建設機械の売り上げ推移

(参考:日立 業績・財務情報)

 

⑤高機能材料

特殊鋼、磁性材料、電線・ケーブル、半導体・ディスプレイ材料など、幅広い材料・部品を手掛け、IT・家電関連や自動車関連分野などで使われています。

高機能材料の売り上げ推移

(参考:日立 業績・財務情報)

 

これらの製品では高度化が進んでいるため、売り上げ・利益ともに順調に推移しています。

 

⑥オートモーティブシステム

自動車部品の電子・電動化などを手がけている事業です。

欧州や中国ではEV(電動自動車)への販売比率の引き上げが求められていくため、競争も激しいですが、成長性の高い分野と言えます。

 

オートモーティブシステムの売り上げ推移(参考:日立 業績・財務情報)

 

⑦生活・エコシステム

キッチン・家事製品、照明・住宅設備機器、冷凍・空調機器などのいわゆる白物家電の事業分野です。国内の電機メーカーはどこも苦戦していますが、日立も例外ではなく、売り上げは徐々に減少傾向にあります。

 

生活エコシステムの売り上げ推移(参考:日立 業績・財務情報)

 

このように、かなりカバーしている分野が広いため、特に事務職・文系での採用の場合には、配属先によってその後のキャリアが大きく変わってくる会社と言えるでしょう。

 

3、日立の10年後はどうなる?将来性はあるのか?

日立は事業分野が分散しており、海外メーカーとの競争が激しい電機・半導体事業のウェイトが低いため、企業単位でヤバくなる可能性は低いでしょう。

実際、2009年に7000億円の赤字を出してグループ全体で7000人のリストラを行いましたが、グループ子会社での削減がほとんどで、日立本体でのリストラはほとんどありませんでした。

 

ただし、ヤバくなってきたら、事業単位で売却される可能性はありますので、今後採算を取るのが難しい分野では、いつリストラされてもいいようなスキルを身につける意識が必要でしょう。

いくつかの分野について、注意点を挙げていきます。

 

(1)情報・通信システム事業では、SIerの仕事が大きく変わる

企業が基幹システムの開発を日立などのSIerに依頼する理由はなんでしょうか?

1番納得しやすい理由は、「業務の効率化によるバックオフィスの人件費削減」でしょう。それまで紙でもらっていた請求書や契約書をデジタル化したり、データを手入力でしていたものを自動化したり、決算作成のための経費の仕分けを自動化したり、といったことです。

 

ところが、日本では解雇規制が厳しいため、「業務の効率化=人件費の削減」とはなりません。

そのため、多くの企業では、コスト削減効果がわからないままにシステムの開発を進めがちでした。

 

しかし、今後はIOT(全ての製品がインターネットに接続される)技術によって、既存のビジネスが大きく変わっていきます。

例えば、これから10〜20年の間に、自動運転技術の普及が見込まれます。

これによって、

  • 全ての自動車がEV(電動自動車)へ置き換わる
  • EV用の充電ステーションが全国に設置される
  • 太陽光発電などの再生可能エネルギーが進歩し、発電コストがゼロに近ずく
  • トヨタなどの自動車メーカーは、JRや地下鉄のように無人タクシーを運営する企業へと変わる

といった変化が予想されます。

 

そうなると、新しく運行システムを構築する必要がありますので、地下鉄やJRでの運行システムで実績のある日立では大きなチャンスが生まれるでしょう。

 

(2)生活・エコシステム事業は、今後も先細りか?

いわゆる白物家電事業は、パナソニックや東芝などの他社でも苦戦している分野です。

日本はこれから人口が減少していきますので、マーケットが縮小しますし、アジアでは中国や韓国などの安価な商品のシェアが高く、高付加価値の商品が求められることが少ないので、今後も事業環境は厳しいでしょう。

 

日本でも好調なのは、バルミューダのような高級感があって、オシャレなテイストの家電ですが、ニッチなマーケットなため、日立の事業として成り立たせるのは難しいです。

この分野で入社・配属された場合には、他社で活躍できるようなスキルを身につける場として捉えた方がいいのではないでしょうか?

 

4、まとめ

というわけで、日立の採用状況と将来性をまとめると、

  • 半導体やストレージなどの競合の激しい分野のリストラが進んだ結果、利益が出る複数の事業がバランスし、安定した企業グループへと転換が進んだ
  • 今後はIOT技術の進展によって、自動運転、スマートグリッドなどの社会を巻き込んだインフラ整備が行われるため、インフラに強い日立は大きな波に乗れるチャンス
  • ただし、SI事業、生活・エコシステムなどの一部の事業では、ビジネスのあり方が変わるため、他社でも活躍できるスキルを身につけるべき

と言えるでしょう。

 

【就活】3年生の12月時点で、準備できることは?

2022年卒生への大企業の採用スケジュールは、

  • 3月1日採用情報の解禁
  • 6月1日選考開始

と今年と変わらない予定です。

 

そのため、12月の現時点で準備できることといえば、

  1. インターンシップへの参加
  2. OB・OG訪問
  3. 業界研究・企業研究での絞り込み
  4. エントリーシートの作成

あたりでしょう。そこで、注意すべき点についてまとめました。

 

(1)インターンシップについて

インターンシップは、企業によって夏にやっていたり、秋冬にやったりとマチマチです。

また、企業のHPで募集しているところもあれば、マイナビやリクナビで登録するところもあるので、どちらもチェックしておきましょう。

 

(2)OB・OG訪問について

ここ数年、「OB・OGの立場を利用して、就活生にセクハラをする」という事件を頻繁に目にするようになりました。

このような不祥事が起こると、例え一流企業であっても、企業イメージがかなり悪くなるため、かなり気を遣うようになっています。

 

そのため、「OB・OG訪問をしなければ、内定がもらえない」という会社は、ほとんどありません。

(気になる方は、「みん就」で内定者のコメントを見てみれば、OB・OG訪問なしで内定をもらっている人がかなりの割合でいることを確認できます。)

 

もちろん、その会社の雰囲気や仕事内容などのアドバイスは参考になりますし、社会人の方と話をすること自体が、1つの経験となりますから、決して無駄にはなりませんが、絶対にやらなければいけないというものではありません。

ちなみに、OB・OG訪問は、「大学の就職支援センター」で予約できますので、そちらでチェックしてみてください。

 

(3)業界研究・企業研究

この記事では、企業のHPや決算発表資料、就職四季報などから情報を整理していますが、職場の雰囲気や企業カルチャーは、実際に働いたことのない人でなければ分かりません。

入社すれば長く働く場所になるわけですから、事前にその辺りの情報もチェックしておくべきでしょう。

 

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(4)エントリーシートの作成

エントリーシートを作成するにあたり、押さえておきたいのは、

  • 学生時代に頑張ったことは何か?(いわゆる「ガクチカ」ですね)
  • 志望動機(なぜ、当社を志望するのか?)

の2点です。

 

特に厄介なのが、志望動機です。

志望動機は、例えば楽天が運営している「みん就」を利用すれば、企業ごとに内定をもらった人の志望動機をチェックすることができます。

 

ソニーの志望動機は、みん就に1,000件以上投稿されている

志望動機

 

と言うことは、逆を言えば、それを見れば、全員がそれっぽいことを書けるわけです。

しかし、採用側では、そんな中から優秀な人材を探して採用しなければなりません。ではどうするのか?

 

当然ですが、その志望動機について、「なぜ、そう思ったのですか?」「それは、当社である必要があるのですか?」と深く突っ込んで質問をしてくるわけです。

昔のわたしは、ここでつまづいて、たくさん落とされました。最終的には、気合と根性の証券会社に落ち着いたわけですが(笑)

 

そのため、志望動機の根拠をきちんと説明できるレベルまで、「自己分析」が十分にできていないと、面接の時に採用担当を納得させられないのです。

 

なぜなら、「自分がどんなことにやる気を出せる人間なのか?」と「その企業のやっているビジネスのどんな点に、やる気を感じるのか?」がきちんと結びついていないと、採用側が「こいつなら当社で頑張ってくれるだろう」と思ってくれないからです。

 

自己分析をするならコレが鉄板

絶対内定2022

30年近く運営されている就活塾に「我究館」があります。

これまで9,200人以上の就活生を商社や保険、マスコミ、国家公務員などの、いわゆる一流企業の内定へと導いてきた実績のある就活塾です。

この「我究館」で得られた経験を書籍にしたものが、就活生のバイブルとなっている「絶対内定2022」です。

 

この本は500ページ以上のボリュームなのですが、就活についてのノウハウ本の域ではなく、徹底的に自己分析を掘り下げられるような内容になっています。

具体的には、

  • 自分の夢とは何なのか?
  • 「働くこと」とは何か?
  • 「就職する」とは、どういうことなのか?
  • 本気で就職活動に取り組むとはどういうことなのか?
  • できる人とはどんな人か?
  • 会社でやりたいことは本当にできるのか?

このような、面接官から質問されたらドキッとするようなことを徹底的に深掘りして、具体的な行動にまで落とし込めるように書かれているのです。

 

自己分析は、時間的に余裕のある今のうちにしておいた方がいいです。もし、本気で内定を取りたいと思っているのであれば、1度目を通しておくことをオススメします。

 

 

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