(画像出典:wikimedia commons, ポカリン、パナソニック株式会社本社、大阪府門真市)
(本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)
この記事では、パナソニックに就職・転職をしたい人に必要な、
- 採用状況
- 業績と事業内容
- 今後どうなるのか?
の3点について解説していきます。
1、パナソニックの採用状況
(1)新卒採用
パナソニックの過去の採用実績は以下の通りです。
18年 | 19年 | 20年 | |
合計 | 650 | 700 | 700 |
(参考:就職四季報 2018〜2021年)
コンスタントに毎年600〜700人の採用をしています。今年の新卒採用は、コロナの影響もあって7月から9月まで2ヶ月延長するような配慮も行っています。
(2)中途採用
パナソニックでは、キャリア採用も随時行っています。キャリア登録をして、募集枠が空いたら連絡をもらうスタイルと、説明会で相談するスタイルの2種類があります。
情報は随時更新されると思いますので、気になる方は1度チェックしてみてください。
2、パナソニックの事業の現状
パナソニックと言えば、日本の中でも一流の企業というイメージを持たれている方も多いと思いますが、実際の業績はどのようになっているのでしょうか?
新型コロナの影響が本格化する前の2019年度までの決算を振り返ってみましょう。
2019年度までの業績(コロナ前)
ご覧のように、2014〜2019年の6年間の売り上げと営業利益(本業の儲け)を見ると、売上・営業利益ともに横ばいという状況でした。
経済関係の雑誌やメディアでは、パナソニックはあまりいい評価を得ていないように思います。
(参考:週刊ダイヤモンド 2020年1/25号「パナソニック 名門電機の凋落」)
(参考:週間東洋経済Plus「構造改革はいつ終わるのか、視界不良のパナソニック」)
これまで三洋電機やシャープ、東芝といった一流電機メーカーが、それまでのビジネスモデルを変えられずに倒産、経営不振という状況へと陥ってきました。
そのため、パナソニックに対しても「今は大丈夫でも、これからはどうなんだ?」という不安の目が向けられているんですね。
では、部門別に見るとどうでしょうか?詳しくみていきましょう。
①アプライアンス(家電)
アプライアンス部門は、テレビ、洗濯機、エアコンなどの、いわゆる家電事業のことです。
こちらは、売り上げが伸びているものの、利益が伸び悩んでいる状況です。
特に、パナソニックではデジカメの品揃えを充実させてきましたが、市場規模がこの10年で7〜8割縮小しているため、その影響を受けているようです。
②ライフ・ソリューションズ(住宅関連)
住宅関連事業であるライフ・ソリューションズ部門も、売上は伸びているものの、利益は減少傾向にありましたが、昨年度から回復に転じてきました。
固定費の削減や、新製品の開発を通じて、利益率が改善している状況です。
③コネクティッド・ソリューションズ(PC・IT等)
コネクティッド・ソリューションズ部門は、PCやメディア用機材、システム開発などを行っている部門です。
こちらも売上、営業利益ともに横ばいですね。
④オートモーティブ・インダストリー(車載電池、産業用部品等)
(*2019年度からオートモーティブ部門とインダストリアル部門が分かれましたが、過去からの流れを見るために合算しています。)
ここ数年で、パナソニックで話題となる事業が、こちらのオートモーティブ部門の車載電池事業です。アメリカの電気自動車大手「テスラモーターズ」向けのバッテリーを供給しています。
しかし、テスラの生産台数があまり伸びないことから、テスラ向けの車載電池事業は赤字続きとなっています。
そのため、トヨタと提携して、テスラ以外のメーカーへ車載電池を販売していく方向へと進んでいます。
(参考:ビジネスジャーナル「盟友テスラからも見放され…パナソニック、世界最高技術の車載用電池、事実上譲渡の窮状」)
このような状況を受けて、昨年2019年度は、営業利益で赤字となってしまいました。
コロナ前から、新規事業が軌道に乗っていなかった
というわけで、コロナ以前の2019年度までの動きを見ても、
- スマホの普及によるデジカメの不振
- 電気自動車向けの車載電池事業の不振
が見られました。
それ以外の事業では、比較的安定しているものの、新しいビジネスがなかなか育ってこないため、「いずれ今の事業が立ち行かなくなったら、パナソニックも危ないのでは?」と評価されてしまっているんですね。
新型コロナの影響は?
新型コロナの感染拡大によって、世界中で経済活動がストップしてしまい、多くの産業に影響を与えています。
パナソニックには、どのような形で影響が出ているのでしょうか?四半期ごとの決算を見ることで、部門別にその影響をチェックしていきましょう。
2020年4-6月売上高(前年比)
単位:億円
売上高 | 前年比 | 営業利益 | |
アプライアンス | 5,547 | -19% | 158 |
ライフS | 3,251 | -30% | 73 |
コネクティッドS | 1,853 | -27% | -166 |
オートモーティブ | 2,108 | -44% | -295 |
インダストリアル | 2,886 | -12% | 107 |
合計 | 13,919 | -26% | -59 |
ご覧の通り、各部門で2〜4割程度の売り上げが減少しています。特に車載電池事業のあるオートモーティブ部門の売り上げは、ほぼ半減となっており、営業赤字も300億円に迫る状況です。
今回の新型コロナは世界的に拡大しているため、世界中の工場でも操業が一時停止に追い込まれたり、航空便や船便が減らされたりしていることの影響が出ているようです。
その一方で、自宅で過ごす時間が長くなったことで、生活を充実させるための家電需要が増えているとも言われています。そのため、アプライアンス(家電事業)やライフ・ソリューション(住宅関連)では黒字を確保できているという状況なんですね。
3、パナソニックの将来性は?新型コロナを乗り切れるのか?
パナソニックは事業がうまい具合に分散しているため、赤字のところを他の部門が補うことで今のところ、上手く泳いでいるように見えます。
この新型コロナの中で、うまくいっているビジネスは、いわゆるGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)が展開しているような、自宅やスマホでも楽しめるオンラインビジネスです。
そう考えると、パナソニックはオンライン向けのサービスがあまり充実していないため、現在のような状況が長引けば長引くほど、経営的に不利な状況に陥りやすい会社と言えます。
もし、あなたがパナソニックへの入社を考えているのであれば、オンラインサービスを組み合わせて何ができるかを提案できると、人事の方も興味を持ってくれるかもしれませんね。
4、まとめ
というわけで、パナソニックの採用状況と将来性をまとめると、
- 売り上げ、利益ともに横ばいの状況が続いていたが、カメラ事業や車載電池事業が不振の状況にあり、今回の新型コロナでさらに追い討ちをかけられているが、事業範囲がかなり分散されているため、今のところ大きな赤字にはなっていない
- 今後はオンラインを活用したサブスクモデルを組み合わせることが生き残りの鍵となりそう
と言えるでしょう。
【就活】3年生の12月時点で、準備できることは?
2022年卒生への大企業の採用スケジュールは、
- 3月1日採用情報の解禁
- 6月1日選考開始
と今年と変わらない予定です。
そのため、12月の現時点で準備できることといえば、
- インターンシップへの参加
- OB・OG訪問
- 業界研究・企業研究での絞り込み
- エントリーシートの作成
あたりでしょう。そこで、注意すべき点についてまとめました。
(1)インターンシップについて
インターンシップは、企業によって夏にやっていたり、秋冬にやったりとマチマチです。
また、企業のHPで募集しているところもあれば、マイナビやリクナビで登録するところもあるので、どちらもチェックしておきましょう。
(2)OB・OG訪問について
ここ数年、「OB・OGの立場を利用して、就活生にセクハラをする」という事件を頻繁に目にするようになりました。
このような不祥事が起こると、例え一流企業であっても、企業イメージがかなり悪くなるため、かなり気を遣うようになっています。
そのため、「OB・OG訪問をしなければ、内定がもらえない」という会社は、ほとんどありません。
(気になる方は、「みん就」で内定者のコメントを見てみれば、OB・OG訪問なしで内定をもらっている人がかなりの割合でいることを確認できます。)
もちろん、その会社の雰囲気や仕事内容などのアドバイスは参考になりますし、社会人の方と話をすること自体が、1つの経験となりますから、決して無駄にはなりませんが、絶対にやらなければいけないというものではありません。
ちなみに、OB・OG訪問は、「大学の就職支援センター」で予約できますので、そちらでチェックしてみてください。
(3)業界研究・企業研究
この記事では、企業のHPや決算発表資料、就職四季報などから情報を整理していますが、職場の雰囲気や企業カルチャーは、実際に働いたことのない人でなければ分かりません。
入社すれば長く働く場所になるわけですから、事前にその辺りの情報もチェックしておくべきでしょう。
【PR】転職会議
こちらの転職会議を使えば、勤務経験者の口コミをチェックできるので、気になる会社の職場の雰囲気や、残業代、有給休暇が取れるかなどの実態を調べることができます。
無料で使えますので、チェックしておいて損はないでしょう。
(4)エントリーシートの作成
エントリーシートを作成するにあたり、押さえておきたいのは、
- 学生時代に頑張ったことは何か?(いわゆる「ガクチカ」ですね)
- 志望動機(なぜ、当社を志望するのか?)
の2点です。
特に厄介なのが、志望動機です。
志望動機は、例えば楽天が運営している「みん就」を利用すれば、企業ごとに内定をもらった人の志望動機をチェックすることができます。
ソニーの志望動機は、みん就に1,000件以上投稿されている
と言うことは、逆を言えば、それを見れば、全員がそれっぽいことを書けるわけです。
しかし、採用側では、そんな中から優秀な人材を探して採用しなければなりません。ではどうするのか?
当然ですが、その志望動機について、「なぜ、そう思ったのですか?」「それは、当社である必要があるのですか?」と深く突っ込んで質問をしてくるわけです。
昔のわたしは、ここでつまづいて、たくさん落とされました。最終的には、気合と根性の証券会社に落ち着いたわけですが(笑)
そのため、志望動機の根拠をきちんと説明できるレベルまで、「自己分析」が十分にできていないと、面接の時に採用担当を納得させられないのです。
なぜなら、「自分がどんなことにやる気を出せる人間なのか?」と「その企業のやっているビジネスのどんな点に、やる気を感じるのか?」がきちんと結びついていないと、採用側が「こいつなら当社で頑張ってくれるだろう」と思ってくれないからです。
自己分析をするならコレが鉄板
30年近く運営されている就活塾に「我究館」があります。
これまで9,200人以上の就活生を商社や保険、マスコミ、国家公務員などの、いわゆる一流企業の内定へと導いてきた実績のある就活塾です。
この「我究館」で得られた経験を書籍にしたものが、就活生のバイブルとなっている「絶対内定2022」です。
この本は500ページ以上のボリュームなのですが、就活についてのノウハウ本の域ではなく、徹底的に自己分析を掘り下げられるような内容になっています。
具体的には、
- 自分の夢とは何なのか?
- 「働くこと」とは何か?
- 「就職する」とは、どういうことなのか?
- 本気で就職活動に取り組むとはどういうことなのか?
- できる人とはどんな人か?
- 会社でやりたいことは本当にできるのか?
このような、面接官から質問されたらドキッとするようなことを徹底的に深掘りして、具体的な行動にまで落とし込めるように書かれているのです。
自己分析は、時間的に余裕のある今のうちにしておいた方がいいです。もし、本気で内定を取りたいと思っているのであれば、1度目を通しておくことをオススメします。
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転職を検討するなら
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