富士通の新卒・転職者の採用状況|事業内容と将来性について

富士通汐留タワー SI業界

(画像出典:wikimedia commons, Kakidai ,汐留シティセンター)

 

日本の新卒採用は、特に大企業がそうなのですが、「何を学んできたか?」よりも「学歴(どの大学に合格したか?」で判断されるのが現実です。

だからこそ、文系は修士・博士に上がるほど内定率が下がるんですね。

 

大企業である富士通への就活や転職を考えているあなたも、

  • 安定していて定年まで働ける
  • 残業代がしっかりついて、給料も高くて安定している
  • 福利厚生も魅力的なホワイト企業

といった期待があるからではないでしょうか?

 

実はわたしも20年ほど前に同じような気持ちで就活をして、たくさんの大企業に落とされ、「やる気」重視の証券業界で12年間働いてきました。(笑)

最初の5年は営業で心をすり減らし、その後は本社の企画部門に回され、ほぼ全ての本社の部署と関わりながら仕事をしました。

 

なので、いわゆる「日本の古い体質の大企業」の内情は知り尽くしていますし、元証券マンなので、「その会社の将来性はどうなのか?」「株を買ったら儲かりそうか?」という視点で、あらゆる業界や会社を調べて、投資勧誘をしてきました。

 

そんな経験を生かして、この記事では、

  1. 採用状況はどうなのか?
  2. どんな事業をしているのか?どういう仕事をするのか?
  3. 10年後はどんなことが待っているのか?

の3点について解説します。

 

ちなみに、なんでこんな記事を書いているかというと、うちの子供が「いい大学に入って、いい会社に就職したい」と言い始めているからです。中2ってそんな年頃なんですかねぇ。

わたしも一応、東証1部の上場企業で働いていましたが、決して「大企業だからいい」とも言えないし、最近は不祥事やブラックな業界・会社も結構ありますから、「しっかりと調べた上でないとアドバイスができないな。」と感じているんですね。

 

まあ、まだ時間はあるわけですが、今のうちに「これからの日本で就職すること」「働くということ」について親としてきちんと整理しておきたいと思ったわけです。

なので、そういう目的でこの記事を書いています。あなたにも参考になると思います。

 

1、富士通の採用状況

(1)新卒採用

富士通の過去の採用実績と、採用実績校は以下の通りです。

 

 201420152016201720182019
採用数500500680500750750
北大
東北大
筑波大
東大
東工大
一橋大
横国大
電通大
名古屋大
金沢大
京大
阪大
神戸大
広島大
長崎大
九大
九州工大
慶大
早大
明大
青山学院大
お茶女大
東京理科大
立教大
中央大
法政大
学習院大
上智大
東京外大
日大
関大
関西学院大
同志社大
立命館大
国際教養大
茨城大
東京都市大
東京農工大
豊橋技科大

(参考:就職四季報 2014〜2019年)

 

全国の旧帝大や、東京、大阪の有名私大のほとんどの大学から採用されています。

また、2018〜19年の採用数は750人と大幅に増やしており、若い人材の獲得へと積極的に動いているようです。

 

(2)中途採用

富士通はグループで今年3月に2,850人規模の希望退職を実施しましたが、主にバックオフィスなどの間接部門の人たちの削減であって、営業職・技術職などの稼ぐ部隊の採用は拡大しています。

下の画像は、富士通が現在募集している中途採用の一部です。これ以外にも営業系、研究開発系、コンサル系など幅広い分野の人材の募集を行なっています。

 

富士通の中途採用

(参考:富士通 キャリア採用ページ)

 

必須キャリア、必要とされる語学力など、それぞれ具体的に示されていますので、該当しそうな職種があれば、申し込んでみるのも手でしょう。

富士通の平均年収は790万円(43歳)なので、実力のある方であればチャンスだと思います。

 

2、富士通の事業の現状

富士通の2010年以降の売上高、営業利益の推移を見ると、このようになっています。

 

富士通の売上高、営業利益

(参考:富士通 財務諸表データ)

 

ご覧のように、売上高は年々減少傾向にあり、営業利益(本業で稼いだ利益)も1000〜2000億円の間で横ばいにあります。

 

また、売上の構成比を見てみると、SI(システム開発)やシステムの保守運用などのIT事業で65%を占めています。

携帯電話はiPhoneなどのスマホへと競争環境がシフトし、収益が上げにくくなっていますし、クラウド化が進んでいることから、サーバー・ストレージサービスも低調となり、IT事業に強みが集中している印象です。

 

富士通の売上構成

(参考:富士通 統合レポート2018)

 

SI(システム・インテグレーション)とは?

ちなみに、SIの仕事とは、企業のハードウェア(パソコンなどの端末)、ソフトウェア、ネットワークを一体化することです。これによって、もっと効率よく業務ができる、お客さんにもっといいサービスを提供できるようにすることができます。

 

企業の間接部門や官公庁のマイナンバー制度などのシステム開発では、はじめに作りたいシステムの全体像を固めてから、具体的な設計図を作り、それぞれの機能について開発人員を割り当て、プログラムを構築していきます。

このような開発方法をウォーターフォール型と呼びます。

 

ウォーターフォール型の開発イメージ

 

SIの受託開発のイメージ

 

富士通では、主に官公庁や大企業から直接仕事をもらう「元請け(1次請け)」のポジションになります。

製造業、流通、金融、通信・メディア、官公庁などのあらゆる分野で、トップシェアを築いています。大企業を中心としたシステム開発に大きな強みを持っているのが富士通の強みと言えます。

 

富士通の産業別ITシェア

(参考:富士通 統合レポート2018)

 

そのため、2次請け、3次請けの企業に仕事を割り振りしたり、進捗管理をすることが主な仕事となるため、入社2〜3年ぐらいまでしかプログラムを書かず、その後はマネジメントの方へと移るケースも多いようです。

 

富士通の売上の3割近くが、SI系の仕事になっているので、一定数の新入社員は、この業務に就くことになるでしょう。

官公庁や銀行、通信事業者などの大きな組織を相手にするため、仕事は安定しておりますが、プログラムを書く機会が減っていくため、長くマネジメントの仕事をしていると、プログラマーとして転職することは難しくなるという点がデメリットかもしれません。

 

3、富士通の10年後はどうなる?将来性はあるのか?

2013年から始まったアベノミクス政策によって、大企業を中心に好業績の会社が増えてきていますが、富士通やNECのようなSIerは、売り上げがほぼ横ばい、ないしは減少傾向にあります。

その理由は、まさに現在の稼ぎ頭であるSI事業が、今後大きく拡大する可能性が小さいからです。

具体的には、以下のような懸念があります。

 

(1)基幹システム開発による効率化がうまくいかない

企業が基幹システムの開発を富士通などのSIerに依頼する理由はなんでしょうか?

1番納得しやすい理由は、「業務の効率化によるバックオフィスの人件費削減」でしょう。それまで紙でもらっていた請求書や契約書をデジタル化したり、データを手入力でしていたものを自動化したり、決算作成のための経費の仕分けを自動化したり、といったことです。

 

しかし、日本では解雇規制が厳しいため、「業務の効率化=人件費の削減」とはなりません。

そのため、多くの企業では、コスト削減効果がわからないままにシステムの開発を進めがちです。

 

しかも、システムを構築するためのハード(機械の部分)が古くなったり、システムを動かすソフトウェアが古くなったりすることで、何年かに1度は再開発をしなければなりません。

そのため、

  • 「今まで通りの業務内容を変えずに、効率化したい」といった無理難題を押し付けられたり
  • 「とにかく安くやってくれ」と厳しい価格交渉に巻き込まれたり

といった形で、2次請け、3次請けに大きなしわ寄せが来て、ブラック企業が若い人を安い賃金でこき使って使い捨てる偽装請負が横行し、社会問題となっています。

実際、このような実態があるため、若い世代を中心に3次以下の請負企業への就職が敬遠され、人手不足もかなりひどくなっています。

 

ちょっと脱線しましたが、つまりは、コスト削減効果が見込めないシステム開発に対する需要が減っているため、売り上げの成長が見込めないのです。

 

(2)クラウド化によって、ハード需要、システム更新需要が減少

クラウド化

 

クラウドサービスとは、これまで手元のパソコンやサーバーを使って運営していたシステムをネットワークを経由してシステムを運用する方法です。

自前でサーバーなどを持つ必要がなく、ハードウェアの更新の手間もないため、企業や官公庁の基幹システムにもどんどん採用されています。

 

代表的なクラウドサービスとして、アマゾンのAWS(アマゾンウェブサービス)やマイクロソフトのAZUREがあり、日本の大手企業でもどんどんクラウドサービスの利用が広がっています。

 

AWSの利用企業の一部

AWSの利用企業例

(参考:アマゾン AWSクラウド)

 

もちろん、クラウド化に抵抗のある企業もまだまだあるようですし、現在の基幹システムをクラウド化していく事例はまだ少なく、新規事業などのお金を稼ぐ部門でのIT投資が中心となっています。

しかし、コスト削減効果がわかりにくい基幹システムへの投資よりも、お金を稼ぐための事業投資へと企業がシフトしていくことは確実です。

そのため、今後はクラウドを利用して「どうやってWEBサービスで収益化ができるのか?」という攻めの提案をすることができなければ、仕事を取ってくることができません。

 

富士通は今年の新卒を昨年から750名へと増員しています。現在のSI事業は成長が見込めませんので、クラウドや5Gなどの新技術の導入部隊として、配置される可能性が高いと思われます。

先端技術に触れながら、マーケティング的な助言も求められる、かなりやりがいのある分野と言えます。

 

(3)IOT分野でどれだけ稼げるかが試される

今後はあらゆる産業で、IOT技術(全てのものがインターネットにつながる)と組み合わせた新しい事業へと転換していくことになります。

そうなると、給与計算、決算処理、人事などの基幹システムの開発から、お金を稼ぐための事業部門のシステム開発へと大きくシフトしていくことが予想されます。

 

例えば、トヨタ自動車などの自動車メーカーは、今後自動運転技術を活用した事業へとシフトしていくはずです。そうなると通信ネットワークを活用したシステム開発が新しく必要になりますので、富士通と組む可能性も十分にあるでしょう。

 

しかし、この分野は「お客さんから言われたことをやればいい」という従来のSI事業とは異なり、「どういう仕組みを作れば、事業として成り立つのか?」というコンサル的な要素が強くなってきます。

 

そのため、NRIやアクセンチュアなどのコンサル兼システム会社との競争が激しくなってくるものと予想されます。

 

4、まとめ

というわけで、富士通の採用状況と将来性をまとめると、

  • ハード事業からIT事業へとシフトが進んでいるものの、売り上げは減少傾向で、従来のSI事業、システム保守運用事業以外に新しい事業の芽が育っていない
  • SI事業はクラウド化によって減少していく一方で、IOT分野でのシステム開発需要が盛り上がりそう。事業構想を含めたコンサル力が試されるだろう
  • 間接部門や不採算部門では希望退職でのリストラも同時並行で進められているので、社内での出世を求めるよりも、技術者としてのスキルアップを念頭に仕事に臨むべき

と言えるでしょう。

 

大企業は採用減。応募者は増加するので、競争は激化。

自分の何が悪いのか分からないまま、ふるい落とされるのは苦しいものです。

当時の私もそうでしたが、どこの企業からも選ばれない状況が続くと、「自分は社会から必要とされていないのではないか?」と落ち込んでしまい、なかなか抜け出せなくなります。

 

わたしはもう40過ぎのオッサンですが、東証1部上場企業で12年勤め、その後このようなメディアをいくつか運営して、嫁さん子供を養っています。

そんな20数年の経験から、分かったことがあります。

「自分の思い通りの人生を歩むためには、なるべく競争に巻き込まれてはいけない」ということです。上には上がいますからね。

 

特に就活では、自分よりもいい学歴、いい容姿、頭の回転の速さ、などを持っている人がいっぱいいます。そして、そんな人がたくさんの内定をもらってしまいます。

たった数ページのエントリーシートで、たった数分のやり取りで、採用を蹴られてしまうなんて、あまりに理不尽だと思いませんか?

 

しかし、今回の新型コロナによって、大手企業でも今後は採用数を絞ってくるのは確実ですし、学生の側も将来への不安から、大手企業への応募が増加します。

応募者数が増えれば、企業の人事担当の採用負担が増えます。

人事の方も人間ですので、あまりに大量のエントリーシートが届けば、まともに見てくれる時間的余裕もなくなります。

 

その結果、「学歴」のような分かりやすい条件で、ふるい落とされてしまう可能性が高くなるでしょう。そんな理不尽な就活が、これから数年間は続いてしまうと思います。

 

では、「学歴」以外で、なるべく「競争に巻き込まれない」で就活をするには、どうしたらいいのでしょうか?

オススメは「オファーボックス」です。

 

写真や動画も活用できるので、人事へのアピールがしやすいサービス

オファーボックス

 

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文章だけでなく、写真や動画もプロフィール欄に投稿できるので、出身大学などの肩書で判断されることなく、あなたに興味を持ってくれた企業から直接オファーをもらうことができます。

 

オファーボックスの仕組み

 

参加企業数も7,000社を超えており、大企業だけでなく、コロナ禍でも好調な中小企業もこちらで採用活動を行っています。

また、採用担当者はあなたのプロフィールをきちんと見た上で面接機会をくれます。

そのため、「自分の何が企業にとって魅力的に映ったのか?」を知るきっかけにもなります。その気づきを生かして、人気企業へと面接に臨むことも可能になります。

 

なるべく競争をしないで、無駄な努力を省きたい方は、登録してみてはいかがでしょうか?

 

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無料で使えますので、チェックしておいて損はないでしょう。

 

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本当にその会社に入社したいのか?

今年〜来年の就活は、新型コロナの影響もあってかなり厳しいと言われていますし、なるべく安定した大手企業の内定が欲しいという人も多いでしょう。

その結果、大手企業への申し込みが何千〜何万人と集中することが予想されます。似たようなエントリーシート、志望動機では、人事の目に留まる可能性が昨年以上に厳しくなってくるはずです。

 

そうすると、どうすれば希望する会社から内定がもらえるのか?

 

採用する側としても、会社に価値を提供してくれそうな人間を採用したいわけですから、

  • あなたは何をしたいのか?
  • どんな価値観を持っているのか?何を大事だと思っているのか?
  • どんなことに夢中になって取り組める人間なのか?

といった、人間的な要素を問われることになるはずです。

 

UTSUさんの「人生の目的論」は1度読む価値あり

そんなことを考えたことがない、という人は、就活生向けにYoutubeで情報発信をしているUTSUさんという方が書かれている「人生の目的論」を1度読んでみることをお勧めします。

 

 

UTSUさんは、企業向けのソフトウェアで最大手のSAPジャパンで人事のトップをしていた方で、26歳の時に年収1億を超えるほど稼いでいた元スーパーサラリーマンです。

Youtube上でも3年以上、就活生向けに情報を発信しており、登録者が約20万人、20卒の学生へのアドバイスを通じて、多くの就活生を一流企業や志望企業の内定へと導いてきた方です。

 

この「人生の目的論」では、

  • 自分の人生の目的は何か?
  • その目的に、入社したい会社はどう役に立つのか?

といったことが明確になる方法を解説しています。

 

面接では必ず「あなたは当社で何をしたいのですか?」という質問が出てきますし、そのやり取りの中であなたの価値観は測られます。

なので、自分自身をきちんと表現するための、理論武装を行う上でとても参考になると思います。

 

しかも、この「人生の目的論」で内定をもらった方々の「①内定企業」と「②その方の人生の目的」も合わせて掲載されています(なんと三万字分もあります)。

これを見るだけでも、入社したい会社、業界に受かった人が、どんな目的意識を持って就活に臨んでいたのかを知ることができますので、就活を考える上でもかなり参考になるのではないでしょうか?

 

なお、電子書籍で買うと1,000円しますが、Kindle Unlimited(アマゾンの書籍の読み放題のサービス)で申し込めば、①初月無料か、②2ヶ月で198円のコースを選べて、いつでも解約できますので、ほとんど費用をかけずに読むことができます。

もし、就活で悩んでいるのであれば、1度目を通してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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