NTTデータの新卒・転職者の採用状況|事業内容と将来性について

NTTデータ SI業界

(画像出典:wikimedia commons, Famifamifami ,NTTデータ 品川ツインビル)

 

6,000名近くの大学生・院生への就活アンケートによると、就職したい会社ランキング第36位に選ばれたのがNTTデータでした。

男性の部で18位、女性の部で82位と、特に院卒の高学歴の男性に人気のある就職先となっているようですね。

 

順位 企業名 男性順位 女性順位
1位 東京海上日動火災 5位 1位
2位 損保ジャパン 3位 2位
3位 伊藤忠商事 1位 8位
36位 NTTデータ 18位 82位

(参考:キャリタス就活 2021年度 就職希望ランキング)

 

大企業であるNTTデータへの就活や転職を考えているあなたも、

  • 過去最高益を更新していて、経営も安定している
  • 残業代がしっかりついて、給料が高い
  • 福利厚生も魅力的なホワイト企業

といった期待があるからではないでしょうか?

 

そこで、この記事では、

  • NTTデータは、どのようなビジネスモデルなのか?
  • 働く職場としてはどうなのか?
  • 将来性はどうなのか?

の3点について解説していきます。

 

1、どうやって稼いでいるのか?

そうは言っても、わたしはコンサル出身でも、ITエンジニアでもないので、説得力がありませんよね。

しかも、NTTデータはいわゆる「SIer(エスアイアー)」と言われる企業ですが、「実際にどんな仕事をしているのか?」がわかりにくく、「SIer ブラック」で検索すればたくさんの体験談のブログに出会います。

そのため、かなり慎重に会社選びをしないと、危ないと感じている人も多いのではないでしょうか?

 

わたしもそうでした。

そんな時に、日本IBMに在籍後、ネットコマース社を立ち上げた斉藤社長の「システムインテグレーション再生の戦略」という本に出会いました。

 

システムインテグレーション再生の戦略

 

この本を読めば、「SIerが今どのようなビジネスをしているのか?」「どのような働き方なのか?」がよくわかりますのでオススメです。

この記事では、その中でも「SIerのビジネスがどう変わってきているのか?」を中心に整理しながら、NTTデータについて解説していきます。

 

SI(システム・インテグレーション)とは?

そもそもSIとは、企業のハードウェア(パソコンなどの端末)、ソフトウェア、ネットワークを一体化することです。

これによって、もっと効率よく業務ができる、お客さんにもっといいサービスを提供できるようにすることができます。

 

企業の間接部門や官公庁のマイナンバー制度などのシステム開発では、はじめに作りたいシステムの全体像を固めてから、具体的な設計図を作り、それぞれの機能について開発人員を割り当て、プログラムを構築していきます。

このような開発方法をウォーターフォール型と呼びます。

 

ウォーターフォール型の開発イメージ

 

SIの受託開発のイメージ

 

NTTデータでは、システム開発部門だけでなく、コンサル部門も持っています。外資系のコンサル会社がシステム開発部門を持っているのと一緒ですね。

企業の問題点の解決や、戦略の策定段階でコンサルとして相談に加わり、具体的にシステムを開発する段階でシステム部門へとバトンタッチするわけです。

 

このように企業や官公庁のお偉いさんと直接やりとりをするため、システム開発では「元請け(1次請け)」のポジションになります。

 

元請けは、2次請け、3次請けの企業に仕事を割り振りしたり、進捗管理をすることが主な仕事となるため、入社2〜3年ぐらいまでしかプログラムを書かず、その後はマネジメントの方へと移るケースも多いようです。

 

ブラック企業は、2次請け以下の企業に多い

そして、いわゆるブラック企業と言われるところは、これらの2次請け、3次請けの企業に多くあります。

システムの全体像を設計する仕事ではなく、細かく割り振られた仕事をひたすらこなすことになるため、「言われたことをひたすら繰り返して、スキルも上がらないまま、安月給で働かされる」という状況に陥りやすいんですね。

 

その一方で、NTTデータのような元請け企業では、官公庁や銀行、通信事業者などの大きな組織を相手にするため、仕事は安定しておりますが、プログラムを書く機会が減っていきます。

長くマネジメントの仕事をしていると、「プログラマーとして転職することは難しくなる」という点がデメリットとなる可能性がありますが、福利厚生や給料もしっかりしているため、安定した身分で働きたいという方なら、正社員を目指すのはアリでしょう。

 

2、NTTデータの事業の現状

しかし、IT業界は、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)やBAT(Baidu、Alibaba、Tencent)などの世界的な大企業がしのぎを削っている業界ですから、日本の大企業といえどもこれからどうなるのか気になりますよね。

そこで、NTTデータの売上高、営業利益(本業の儲け)を見てみましょう。

 

売り上げ・利益ともに最高益

NTTデータの売上高

(参考:NTTデータ 財務データ集)

 

ご覧のように、売上高は年々増加傾向にあり、営業利益(本業で稼いだ利益)も2016年ごろから上向きへと好転しています。

富士通やNECなどの他のSIerが横ばい、ないしは減少している点から比較すると、NTTデータの業績の好調さがうかがえますね。

 

また、売上の構成比を見てみると、官公庁向け(公共・社会基盤)、金融、法人、グローバルとどの分野も20〜30%とバランスが取れています。

 

NTTデータの事業別売上構成

(参考:NTTデータ 財務データ集)

 

3、NTTデータの10年後はどうなる?将来性はあるのか?

NTTデータの売り上げは、この数年間ずっと上昇傾向にありますが、10〜20年という長い期間で考えてみると、「統合による大規模な開発案件が増加し、その後は開発よりも運用(維持)へとシフトする」という流れへと変わっていくでしょう。

つまり、これまでのプロジェクトマネジメント的な仕事が一時期は盛り上がるものの、その後は運用による安定収入へとシフトし、その後は運用人員に見合うだけのスリム化が進むものと予想されます。

 

(1)金融機関の統合が加速

NTTデータは、旧電電公社の一部門だったこともあり、ゆうちょやろうきん、農協などの公共性の高い金融機関からの仕事が多いのが特徴です。

 

NTTデータの勘定系システムのシェア

(参考:NTTデータ 分野別事業説明会資料 金融分野)

 

また、地銀も各都道府県ごとにありますが、経済のグローバル化と、昨今の低金利の状況によって、赤字の金融機関が増えています。

地方の経済が疲弊しているため、借りてくれる企業がないためです。

 

地銀の赤字状況

(参考:金融庁 地域金融の課題と競争のあり方)

 

つまり、今後は地銀や信金などの金融機関の合併・統合が進むのです。これまでも大手銀行を中心に行われてきましたが、それがさらに地銀や信金・信用組合にも広がっていくのです。

そのため、統合によるシステム開発需要は一時期上向くと予想されますが、その後は運用へとシフトするものと思われます。

 

(2)インフラ系の仕事も統合→運用へ

官公庁や電力、通信などのインフラのシステム開発は、今後数年で見ると徐々に上昇していく見込みですが、これらの分野も今後は「大規模な統合→運用」という流れへと変わるでしょう。

 

国内インフラ投資の市場規模

(参考:NTTデータ 分野別事業説明会資料 公共・社会基盤分野)

 

例えば、電力事業を例にとると、地域ごとに電力会社が分かれていますが、この垣根が崩れ、2〜3のグループになるものと予想されます。

そもそも、東日本大震災の時に関東地区では停電が相次ぎましたが、これも関西電力や中部電力からの電力の供給ができる体制になっていれば、そんなことは起こりませんでした。

昨年の北海道での地震による大規模停電も同様です。

 

地域ごとに電力会社が分かれていることは、その地域の雇用対策として有効ではありましたが、災害に対して対応できませんし、電力料金が高いために海外へと企業が工場を移転してしまうなど、デメリットも目立つようになっています。

 

さらに、東京電力は今後30年間で震災に対する補償として16兆円ものお金を用意しなければいけません。年間5000億円にもなるわけですから、政府としては東京電力に関東だけでなく、他のエリアでも稼いでもらわないと国が肩代わりしなければいけなくなります。

そのため、今後は東京電力にもっと稼いでもらうように、政府は電力事業に関するルールをバックアップしていきます。

2016年に始まった電力の小売り自由化は、その1つとして考えていいでしょう。

 

そうすると、現在10の電力会社がありますが、おそらく2〜3のグループへと集約されるでしょうし、そうなった場合には現在の電力システムも統合されますから、NTTデータでも大きな仕事が入ってくるでしょう。

ですが、その後は主に運用による安定収益へと移行するはずです。

 

これ以外にも、

  • 人口減少によって、自治体の合併が進むため、システム統合の需要が発生
  • 各省庁の持っている個人データを統合することで、マイナンバー制度がもっと便利に
  • IT化が遅れている医療・福祉分野でのシステム開発需要

など、この分野はまだまだ需要がありますので、国内事業に限って言えば、NTTデータの仕事は安泰と言えるでしょう。

 

(3)法人向けは基幹システムから事業投資へ

法人向けについては、人件費を浮かせるための基幹システムの開発は一巡して、事業で稼ぐためのITサービス投資へと移ってきています。

例えば、今年になって盛り上がってきているキャッシュレス・サービスなんかがそれに当たります。

NTTデータは法人向けシェアが4位と、公共系・金融系に比べて事業者向けではあまり強くありませんが、今後はこの分野でも大きなチャンスが広がっていくでしょう。

 

法人向けソリューション

(参考:NTTデータ 分野別事業説明会資料 法人・ソリューション分野)

 

例えば、これから10〜20年の間に、自動運転技術の普及が見込まれます。

これによって、

  • 全ての自動車がEV(電動自動車)へ置き換わる
  • EV用の充電ステーションが全国に設置される
  • 太陽光発電などの再生可能エネルギーが進歩し、発電コストがゼロに近ずく
  • トヨタなどの自動車メーカーは、JRや地下鉄のように無人タクシーを運営する企業へと変わる

といった変化が予想されます。

 

そうなると、新しく運行システムを構築する必要がありますので、大規模なシステム開発を行う必要が出てきます。

そのため、この分野で働く人は、新しいビジネスを作り上げる構想力が求められるのではないでしょうか?

 

4、まとめ

というわけで、NTTデータの採用状況と将来性をまとめると、

  • 官公庁の持つ個人情報や、金融、電力など、これまで縦割り的に作られてきた組織・企業が、統合されていく流れにあるため、大規模なシステム開発の需要が今後生まれる可能性が高く、これらの分野に強いNTTデータの将来は安定的
  • しかし、1度システムを作った後は、大規模開発が一巡するため、運用による安定収入は見込めても、売り上げの増加は難しくなるため、人員のスリム化が起こる可能性あり
  • 事業分野は競争も激しいが、自動運転やIOT技術の発展など、成長性が見込めるので、この分野で配属されるとスキルアップできる大きなチャンスがある

と言えるでしょう。

 

大企業は採用減。応募者は増加するので、競争は激化。

自分の何が悪いのか分からないまま、ふるい落とされるのは苦しいものです。

当時の私もそうでしたが、どこの企業からも選ばれない状況が続くと、「自分は社会から必要とされていないのではないか?」と落ち込んでしまい、なかなか抜け出せなくなります。

 

わたしはもう40過ぎのオッサンですが、東証1部上場企業で12年勤め、その後このようなメディアをいくつか運営して、嫁さん子供を養っています。

そんな20数年の経験から、分かったことがあります。

「自分の思い通りの人生を歩むためには、なるべく競争に巻き込まれてはいけない」ということです。上には上がいますからね。

 

特に就活では、自分よりもいい学歴、いい容姿、頭の回転の速さ、などを持っている人がいっぱいいます。そして、そんな人がたくさんの内定をもらってしまいます。

たった数ページのエントリーシートで、たった数分のやり取りで、採用を蹴られてしまうなんて、あまりに理不尽だと思いませんか?

 

しかし、今回の新型コロナによって、大手企業でも今後は採用数を絞ってくるのは確実ですし、学生の側も将来への不安から、大手企業への応募が増加します。

応募者数が増えれば、企業の人事担当の採用負担が増えます。

人事の方も人間ですので、あまりに大量のエントリーシートが届けば、まともに見てくれる時間的余裕もなくなります。

 

その結果、「学歴」のような分かりやすい条件で、ふるい落とされてしまう可能性が高くなるでしょう。そんな理不尽な就活が、これから数年間は続いてしまうと思います。

 

では、「学歴」以外で、なるべく「競争に巻き込まれない」で就活をするには、どうしたらいいのでしょうか?

オススメは「オファーボックス」です。

 

写真や動画も活用できるので、人事へのアピールがしやすいサービス

オファーボックス

 

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文章だけでなく、写真や動画もプロフィール欄に投稿できるので、出身大学などの肩書で判断されることなく、あなたに興味を持ってくれた企業から直接オファーをもらうことができます。

 

オファーボックスの仕組み

 

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なるべく競争をしないで、無駄な努力を省きたい方は、登録してみてはいかがでしょうか?

 

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無料で使えますので、チェックしておいて損はないでしょう。

 

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本当にその会社に入社したいのか?

今年〜来年の就活は、新型コロナの影響もあってかなり厳しいと言われていますし、なるべく安定した大手企業の内定が欲しいという人も多いでしょう。

その結果、大手企業への申し込みが何千〜何万人と集中することが予想されます。似たようなエントリーシート、志望動機では、人事の目に留まる可能性が昨年以上に厳しくなってくるはずです。

 

そうすると、どうすれば希望する会社から内定がもらえるのか?

 

採用する側としても、会社に価値を提供してくれそうな人間を採用したいわけですから、

  • あなたは何をしたいのか?
  • どんな価値観を持っているのか?何を大事だと思っているのか?
  • どんなことに夢中になって取り組める人間なのか?

といった、人間的な要素を問われることになるはずです。

 

UTSUさんの「人生の目的論」は1度読む価値あり

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UTSUさんは、企業向けのソフトウェアで最大手のSAPジャパンで人事のトップをしていた方で、26歳の時に年収1億を超えるほど稼いでいた元スーパーサラリーマンです。

Youtube上でも3年以上、就活生向けに情報を発信しており、登録者が約20万人、20卒の学生へのアドバイスを通じて、多くの就活生を一流企業や志望企業の内定へと導いてきた方です。

 

この「人生の目的論」では、

  • 自分の人生の目的は何か?
  • その目的に、入社したい会社はどう役に立つのか?

といったことが明確になる方法を解説しています。

 

面接では必ず「あなたは当社で何をしたいのですか?」という質問が出てきますし、そのやり取りの中であなたの価値観は測られます。

なので、自分自身をきちんと表現するための、理論武装を行う上でとても参考になると思います。

 

しかも、この「人生の目的論」で内定をもらった方々の「①内定企業」と「②その方の人生の目的」も合わせて掲載されています(なんと三万字分もあります)。

これを見るだけでも、入社したい会社、業界に受かった人が、どんな目的意識を持って就活に臨んでいたのかを知ることができますので、就活を考える上でもかなり参考になるのではないでしょうか?

 

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もし、就活で悩んでいるのであれば、1度目を通してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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