野村総合研究所(NRI)の新卒・転職者の採用状況|事業内容と将来性について

NRI SI業界

(画像出典:wikimedia commons, 13金,みなとみらい地区46街区のオフィスビル「横浜野村ビル」と横浜アイマークプレイス)

 

6,000名近くの大学生・院生への就活アンケートによると、就職したい会社ランキング第23位に選ばれたのが野村総合研究所でした。

男性の部で19位、女性の部で44位と、特に院卒の高学歴の男性に人気のある就職先となっているようですね。

 

順位 企業名 男性順位 女性順位
1位 東京海上日動火災 5位 1位
2位 損保ジャパン 3位 2位
3位 伊藤忠商事 1位 8位
23位 野村総合研究所 19位 44位

(参考:キャリタス就活 2021年度 就職希望ランキング)

 

大企業である野村総合研究所(以下「NRI」)への就活や転職を考えているあなたも、

  • 過去最高益を更新していて、経営も安定している
  • 残業代がしっかりついて、給料が高い
  • 福利厚生も魅力的なホワイト企業

といった期待があるからではないでしょうか?

 

そこで、この記事では、

  • NRIは、どのようなビジネスモデルなのか?
  • 働く職場としてはどうなのか?
  • 将来性はどうなのか?

の3点について解説していきます。

 

1、どうやって稼いでいるのか?

そうは言っても、わたしはコンサル出身でも、ITエンジニアでもないので、説得力がありませんよね。

しかも、NRIはいわゆる「SIer(エスアイアー)」と言われる企業ですが、「実際にどんな仕事をしているのか?」がわかりにくく、「SIer ブラック」で検索すればたくさんの体験談のブログに出会います。

そのため、かなり慎重に会社選びをしないと、危ないと感じている人も多いのではないでしょうか?

 

わたしもそうでした。

そんな時に、日本IBMに在籍後、ネットコマース社を立ち上げた斉藤社長の「システムインテグレーション再生の戦略」という本に出会いました。

 

システムインテグレーション再生の戦略

 

この本を読めば、「SIerが今どのようなビジネスをしているのか?」「どのような働き方なのか?」がよくわかりますのでオススメです。

この記事では、その中でも「SIerのビジネスがどう変わってきているのか?」を中心に整理しながら、NRIについて解説していきます。

 

SI(システム・インテグレーション)とは?

そもそもSIとは、企業のハードウェア(パソコンなどの端末)、ソフトウェア、ネットワークを一体化することです。

これによって、もっと効率よく業務ができる、お客さんにもっといいサービスを提供できるようにすることができます。

 

企業の間接部門や官公庁のマイナンバー制度などのシステム開発では、はじめに作りたいシステムの全体像を固めてから、具体的な設計図を作り、それぞれの機能について開発人員を割り当て、プログラムを構築していきます。

このような開発方法をウォーターフォール型と呼びます。

 

ウォーターフォール型の開発イメージ

 

SIの受託開発のイメージ

 

NRIでは、システム開発部門だけでなく、コンサル部門も持っています。外資系のコンサル会社がシステム開発部門を持っているのと一緒ですね。

企業の問題点の解決や、戦略の策定段階でコンサルとして相談に加わり、具体的にシステムを開発する段階でシステム部門へとバトンタッチするわけです。

 

このように企業や官公庁のお偉いさんと直接やりとりをするため、システム開発では「元請け(1次請け)」のポジションになります。

 

元請けは、2次請け、3次請けの企業に仕事を割り振りしたり、進捗管理をすることが主な仕事となるため、入社2〜3年ぐらいまでしかプログラムを書かず、その後はマネジメントの方へと移るケースも多いようです。

 

ブラック企業は、2次請け以下の企業に多い

そして、いわゆるブラック企業と言われるところは、これらの2次請け、3次請けの企業に多くあります。

システムの全体像を設計する仕事ではなく、細かく割り振られた仕事をひたすらこなすことになるため、「言われたことをひたすら繰り返して、スキルも上がらないまま、安月給で働かされる」という状況に陥りやすいんですね。

 

その一方で、NRIのような元請け企業では、官公庁や銀行、通信事業者などの大きな組織を相手にするため、仕事は安定しておりますが、プログラムを書く機会が減っていきます。

長くマネジメントの仕事をしていると、「プログラマーとして転職することは難しくなる」という点がデメリットとなる可能性がありますが、福利厚生や給料もしっかりしているため、安定した身分で働きたいという方なら、正社員を目指すのはアリでしょう。

 

2、NRIの事業の現状

しかし、IT業界は、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)やBAT(Baidu、Alibaba、Tencent)などの世界的な大企業がしのぎを削っている業界ですから、日本の大企業といえどもこれからどうなるのか気になりますよね。

そこで、NRIの売上高、営業利益(本業の儲け)を見てみましょう。

 

この5年間は売り上げ・利益ともに好調

野村総合研究所の売り上げと営業利益

(参考:NRI 財務・業績)

 

ご覧のように、売上高・営業利益ともに増収増益となっており、業績は絶好調と言えますね。

では、部門別の売り上げ、営業利益についても詳しく見てみましょう。

 

(1)コンサルティング部門

野村総合研究所のコンサル部門売上

(参考:NRI 財務・業績)

 

コンサル部門は、売り上げ・営業利益ともに増加傾向にありますね。

 

ここ数年で、アメリカ大手IT企業のGAFA、中国大手IT企業のBATがどんどん成長してきたことで、日本でも多くの企業の淘汰が予想されています。

特に新型コロナの感染拡大によって、経済構造が変わり、「店舗→ネット通販(Amazonなど)」「リアルイベント→ネットのコンテンツ(動画、ゲームなど)」という動きが顕著です。

ネットでお客さんと関係を構築できなければ、自社のサービスや商品を利用してもらえない、という状況へと変わっているのです。

 

しかし、それまでリアルで商売をしてきた企業にとって、オンライン化を進めるということは、今までのビジネスモデルを大きく変えることになります。

例えば、アパレル企業であれば、ECサイトに力を入れるということは、店舗で売り上げを伸ばしてきたこれまでのやり方を捨てたり、店舗の位置付けを変えたりする必要があります。

 

そのため、企業の形が大きく変わらざるを得ないため、「どのように変えればいいのか?」というアドバイスをコンサルに依頼するんですね。

そこで仕事をもらうのが、NRIのコンサル部門なわけです。

 

(2)金融ITソリューション部門

野村総合研究所の金融IT部門の売り上げ

(参考:NRI 財務・業績)

 

売り上げ・営業利益ともにほぼ横ばい、昨年は増加という状況です。

もともと野村証券のシステム開発部門から分かれたこともあって、証券や保険、銀行などの金融系のシステム開発に強いです。

 

特にここ数年の動きを見ると、

  • 金融機関の合併、店舗の統廃合
  • 窓口サービスの省人化
  • 取引市場の取引高速化

など、「人を減らすシステム(コスト削減)」と、「金融取引のスピードアップ」などの分野が目立ちますね。

 

ただし、金融システムは年々高度化していくため、維持コスト・開発コストがバカになりません。

そのため、投資ができない中小の金融機関は、他社と合併することで生き残りを図ろうとしています。ということは、お客さんの数自体が減っていくわけですので、売り上げの拡大余地は限られるでしょう。

その代わり、大企業から仕事がもらえるため、比較的安定している事業と言えます。

 

(3)産業ITソリューション部門

野村総合研究所の産業IT部門の売り上げ

(参考:NRI 財務・業績)

 

産業ITソリューション部門は、売り上げが最も大きく成長している部門です。

例えば、コンビニのPOSシステムを最初に開発したのがNRIです。

POSシステムとは、「どの商品が売れ筋か?」「このエリアでは何が売れているのか?」ということがわかり、商品の追加発注や追加生産の判断が簡単にできるシステムです。

 

このような、企業のあらゆる情報をデータ化することで、商品開発や生産量の調整などを行えるようになるので、「作りすぎ・売れ残り」や、「売り逃し」を避けることができますし、新商品の開発の参考とすることも可能なのです。

 

(4)基盤ITサービス部門

野村総合研究所のIT基盤サービス部門の売り上げ

(参考:NRI 財務・業績)

 

基盤ITサービス部門も順調に売り上げ・利益を伸ばしている分野です。

企業の基幹システムの構築を支援する部門で、クラウドサービスの導入や、基幹システムを大きく変更する際の事業者間の情報共有の仕組みを提供するなどを行っています。

 

「2025年の崖」問題が追い風

経済産業省が、日本企業のデジタル化の現状を分析したレポートの中で、「2025年の崖」という言葉を使い、話題となりました。

具体的には、

  • オンラインビジネス市場の拡大に対応できない
  • 先端技術を持った人材が企業内にいない
  • 今動いている古いプログラミング言語をもった人材が退職する
  • 保守運用コストの増加
  • 増大するデータの利活用ができず、商品開発で負ける
  • セキュリティ面でのリスクも増大する

といったことが起こると予想されているのです。言われてみれば、まあそうかな、と思うような内容ですよね。

 

そのため、多くの企業では、基幹システムの刷新へと動かざるを得なくなりますので、この分野の売り上げも拡大傾向にあるんですね。

 

3、NRIの10年後はどうなる?将来性はあるのか?

というわけで、ここまでのNRIの業績を見てみると、かなり順調に売り上げ・利益を伸ばしてきたと言えます。

しかし、新型コロナによって、多くの企業が売り上げの減少に見舞われています。

特にホテルや航空会社、飲食店、イベント業界などの、実際に行ったり会ったりすることで成立するビジネスは壊滅的な打撃を受けており、これから多くの企業の倒産が予想されます。

 

そんな中で、NRIはどのような影響を受けるのでしょうか?

 

(1)金融機関の合併・統廃合が進む

少子高齢化と東京への一極集中によって、地方経済が衰退しています。しかも、アベノミクス以降でさらに低金利が進んだこともあって、貸出金利が下がり、赤字となる地銀が年々増えているのです。

 

地銀の赤字状況

(参考:金融庁 地域金融の課題と競争のあり方)

 

そのため、地方銀行では貸出先が減少し、生き残るために合併や統廃合の動きが活発化しています。

SBIグループが音頭をとって、地銀連合を作ろうという動きも出ています。この動きは、SBIが提供するシステムを活用することで、システム費用を節約して、なんとか黒字を維持しようとしているわけです。

(参考:朝日新聞「SBIの地銀連合「10行まで増える」 北尾氏が構想」)

 

つまり、お客さんの数が年々減っていくのです。

さらに新型コロナによって、銀行だけでなく、証券、保険会社でも経営が厳しくなっていきます。そうすると、倒産や合併・統廃合が進みますので、国内の売り上げはいずれ頭打ちになっていくでしょう。

 

(2)基幹系システムの開発がストップ

新型コロナで売り上げの減少が続くと、真っ先に切られるのがIT系の投資です。

そもそも、日本では解雇規制が厳しいため、システム投資によって人件費を削減するという発想になかなかなりにくいです。

 

大手都銀で一万人単位の人員削減が予定されていますが、ここまでバッサリやってしまおうという企業は少なく、結局、コスト削減にもならないため、「ちょっと業務内容が改善されるシステム投資はストップする」ということになりがちなのです。

 

また、これまで大手SIerでは、仕事がたくさんある頃には、下請け会社に仕事を丸投げしてきましたが、リーマンショックのようなやばい不況が起こると、減った仕事を自社だけでやってしまうことで、乗り切ってきました。

(参考:日経XTECH「SIer社長に問う、新型コロナ大不況でも人月商売の「非道」を繰り返すのか」)

 

今回もそのような乗り切り方になってくるでしょうから、これまで下請けにお願いしてきたコードを書くような仕事もNRI内でかなり増えることになるでしょう。

 

4、まとめ

というわけで、NRIの採用状況と将来性をまとめると、

  • 商品・サービスのオンライン化が進んでいることで、企業からのコンサル・システム投資案件も増えてきたため、業績は絶好調に推移してきた
  • 特に金融機関のシステムに強みがあり、他産業でもPOSシステムの開発などを行っており、業績も安定している
  • しかし、新型コロナによって、IT投資の減少と企業倒産・統合の動きが加速するため、冬の時代が来る可能性あり。その場合には、これまで下請けに出していたコーディング業務を自社で行うことが予想されるため、地味なコーディングをさせられる可能性あり

と言えるでしょう。

 

大企業は採用減。応募者は増加するので、競争は激化。

自分の何が悪いのか分からないまま、ふるい落とされるのは苦しいものです。

当時の私もそうでしたが、どこの企業からも選ばれない状況が続くと、「自分は社会から必要とされていないのではないか?」と落ち込んでしまい、なかなか抜け出せなくなります。

 

わたしはもう40過ぎのオッサンですが、東証1部上場企業で12年勤め、その後このようなメディアをいくつか運営して、嫁さん子供を養っています。

そんな20数年の経験から、分かったことがあります。

「自分の思い通りの人生を歩むためには、なるべく競争に巻き込まれてはいけない」ということです。上には上がいますからね。

 

特に就活では、自分よりもいい学歴、いい容姿、頭の回転の速さ、などを持っている人がいっぱいいます。そして、そんな人がたくさんの内定をもらってしまいます。

たった数ページのエントリーシートで、たった数分のやり取りで、採用を蹴られてしまうなんて、あまりに理不尽だと思いませんか?

 

しかし、今回の新型コロナによって、大手企業でも今後は採用数を絞ってくるのは確実ですし、学生の側も将来への不安から、大手企業への応募が増加します。

応募者数が増えれば、企業の人事担当の採用負担が増えます。

人事の方も人間ですので、あまりに大量のエントリーシートが届けば、まともに見てくれる時間的余裕もなくなります。

 

その結果、「学歴」のような分かりやすい条件で、ふるい落とされてしまう可能性が高くなるでしょう。そんな理不尽な就活が、これから数年間は続いてしまうと思います。

 

では、「学歴」以外で、なるべく「競争に巻き込まれない」で就活をするには、どうしたらいいのでしょうか?

オススメは「オファーボックス」です。

 

写真や動画も活用できるので、人事へのアピールがしやすいサービス

オファーボックス

 

こちらのサービス「オファーボックス」は、自分のプロフィールを登録することで、企業の方からオファーが届くというサービスです。

文章だけでなく、写真や動画もプロフィール欄に投稿できるので、出身大学などの肩書で判断されることなく、あなたに興味を持ってくれた企業から直接オファーをもらうことができます。

 

オファーボックスの仕組み

 

参加企業数も7,000社を超えており、大企業だけでなく、コロナ禍でも好調な中小企業もこちらで採用活動を行っています。

また、採用担当者はあなたのプロフィールをきちんと見た上で面接機会をくれます。

そのため、「自分の何が企業にとって魅力的に映ったのか?」を知るきっかけにもなります。その気づきを生かして、人気企業へと面接に臨むことも可能になります。

 

なるべく競争をしないで、無駄な努力を省きたい方は、登録してみてはいかがでしょうか?

 

オファーボックスの詳細はこちら

 

転職会議を使えば、元社員の口コミが無料でチェックできる

転職会議

また、こちらの転職会議を使えば、勤務経験者の口コミをチェックできるので、気になる会社の雰囲気や、残業代、有給休暇が取れるかなどの実態を調べることができます。

無料で使えますので、チェックしておいて損はないでしょう。

 

転職会議の詳細はこちら

 

本当にその会社に入社したいのか?

今年〜来年の就活は、新型コロナの影響もあってかなり厳しいと言われていますし、なるべく安定した大手企業の内定が欲しいという人も多いでしょう。

その結果、大手企業への申し込みが何千〜何万人と集中することが予想されます。似たようなエントリーシート、志望動機では、人事の目に留まる可能性が昨年以上に厳しくなってくるはずです。

 

そうすると、どうすれば希望する会社から内定がもらえるのか?

 

採用する側としても、会社に価値を提供してくれそうな人間を採用したいわけですから、

  • あなたは何をしたいのか?
  • どんな価値観を持っているのか?何を大事だと思っているのか?
  • どんなことに夢中になって取り組める人間なのか?

といった、人間的な要素を問われることになるはずです。

 

UTSUさんの「人生の目的論」は1度読む価値あり

そんなことを考えたことがない、という人は、就活生向けにYoutubeで情報発信をしているUTSUさんという方が書かれている「人生の目的論」を1度読んでみることをお勧めします。

 

 

UTSUさんは、企業向けのソフトウェアで最大手のSAPジャパンで人事のトップをしていた方で、26歳の時に年収1億を超えるほど稼いでいた元スーパーサラリーマンです。

Youtube上でも3年以上、就活生向けに情報を発信しており、登録者が約20万人、20卒の学生へのアドバイスを通じて、多くの就活生を一流企業や志望企業の内定へと導いてきた方です。

 

この「人生の目的論」では、

  • 自分の人生の目的は何か?
  • その目的に、入社したい会社はどう役に立つのか?

といったことが明確になる方法を解説しています。

 

面接では必ず「あなたは当社で何をしたいのですか?」という質問が出てきますし、そのやり取りの中であなたの価値観は測られます。

なので、自分自身をきちんと表現するための、理論武装を行う上でとても参考になると思います。

 

しかも、この「人生の目的論」で内定をもらった方々の「①内定企業」と「②その方の人生の目的」も合わせて掲載されています(なんと三万字分もあります)。

これを見るだけでも、入社したい会社、業界に受かった人が、どんな目的意識を持って就活に臨んでいたのかを知ることができますので、就活を考える上でもかなり参考になるのではないでしょうか?

 

なお、電子書籍で買うと1,000円しますが、Kindle Unlimited(アマゾンの書籍の読み放題のサービス)で申し込めば、①初月無料か、②2ヶ月で198円のコースを選べて、いつでも解約できますので、ほとんど費用をかけずに読むことができます。

もし、就活で悩んでいるのであれば、1度目を通してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

コメント