(参考:wikimedia commons スイコテイ, 新生銀行柏フィナンシャルセンター(柏市柏))
(本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)
この記事では、新生銀行に就職・転職をしたい人に必要な、
- 採用状況
- 業績と事業内容
- 今後どうなるのか?
の3点について解説していきます。
1、新生銀行の採用状況
(1)新卒採用
新生銀行では、ここ3年ぐらいの流れを見ると、徐々に採用を増やしてきていました。
2019 | 2020 | 2021入社 | |
男性 | 27 | 35 | 51 |
女性 | 20 | 17 | 31 |
合計 | 47 | 52 | 82 |
3年後離職率 | 1.5% | 3.7% | 9.3% |
なお、新生銀行の離職率は、入社3年後までで1〜10%で推移しています。大手銀行で開示している三菱UFJ銀行が7〜8%、もう少し規模の小さい地銀では2〜3割のところが多いのを考えると、割と低めな割合ですね。
インターンシップ
また、新生銀行ではインターンシップ制度を導入しています。
夏だけでなく、秋冬でも実施しているので、興味のある方はエントリーしておくのがオススメです。
(2)中途採用
新生銀行では、中途採用も行っています。
富裕層向けの個人営業や、金融システムのインフラエンジニアなど、幅広い分野で採用があるようです。
2、新生銀行の事業の現状
(1)新生銀行の株価の動き
新生銀行は、東証1部に上場しています。
2013年から始まったアベノミクス以降、日本の多くの大企業で業績が回復し、株価が大きく上昇してきました。
ところが、新生銀行は、日経平均が2013年1月〜2020年10月までに2.3倍に上昇したのに対して、マイナス29.5%とむしろ下げていました。
また、コロナショック前後を見てみても、日経平均がコロナ前の水準を超えてきたのに対して、新生銀行はそこまで戻り切れていません。
この7年間で、一体に何があったのでしょうか?
(2)新生銀行の売り上げと利益
そこで、まずは新生銀行(単体)の本業の売上(業務粗利益)と利益(業務純益)を見てみましょう。
コロナ前までは、アベノミクスで大企業を中心に業績が好調だったというイメージがあると思いますが、このように売上は横ばい、利益はこの2〜3年で元に戻ってきたぐらいでした。
(3)貸出金額は増えているが、貸出金利が低下
現在、都銀の売上・利益が減少傾向にある最も大きな理由は、貸出金利の低下です。
銀行の主な収入源は、企業や個人に対する貸し出し(による金利収入)です。その金利が日銀の異次元緩和政策によって、どんどん下がってしまったのです。
(参考:財務省 国債金利情報、ARUHI フラット35)
そのため、銀行が企業や個人に貸す時の金利も下がってしまい、多くの銀行で売り上げが減少してきました。
ところが、新生銀行は、この期間に貸出残高を8,000億円以上増やしつつ、貸出金利の低下を抑えることに成功してきました。
そのため、ここ2〜3年の利益が回復傾向にあるんですね。
ただし、利益は回復傾向にあるといっても、5年前からほとんど売り上げ・利益ともに変わっていないわけですから、株価もそのような状況を受けて、成長余地が少ないと見て低い評価となっているのではないでしょうか。
3、新生銀行の10年後はどうなる?将来性はあるのか?
現在の低金利では儲かりにくくなっているものの、これ以上金利が下がることもないため、売上がどんどん減少するということは、当面の間なさそうですが、10年後という中長期で見た場合に、将来性があると言えるでしょうか?
予想されるシナリオについて考えていきます。
(1)新型コロナの影響は?
今年の3月から本格化し、幅広い業界の売上に大きな影響を与えている新型コロナですが、新生銀行にはどのような影響が出ているのでしょうか?
今年4〜9月の中間決算を見てみると、新生銀行全体(連結)の売り上げ(業務粗利益)は前年同期比で1,120億円の減収、利益(税金等調整前利益)も1,150億円の減益と、かなり影響を受けているようです。
特に大きいのが、法人向けの取引です。それまで、銀行部門ではなく、証券会社が扱うような金融商品の取引で上がっていた利益が大きく落ち込んでいるようですね。
銀行の貸し出しによる売り上げは、倒産しない限り定期的に金利収入が入ってくるため、とりあえずのところは影響は少ないようです。
しかし、今回の新型コロナの感染拡大によって、観光やホテル、JRや航空業会など、幅広い業界で売り上げの減少、赤字転落、株価の暴落に見舞われています。
今は政府保証によって、企業への融資がされていますが、いつまでも国が給料の肩代わりをすることはできないため、いずれ倒産する大企業も出てきます。
そうなると、貸している銀行はお金を回収できませんので、赤字を計上せざるを得ません。
つまり、新型コロナが長期化し、国が企業を支えきれなくなった時には、新生銀行にも大きな影響が出てくる可能性があるわけです。
(2)フィンテックの影響は?
フィンテックとは、金融分野に新しいテクノロジーが導入される動きのことを指します。
具体的には、
- スマホでの電子決済サービス(ペイペイなど)
- 仮想通貨(フェイスブック・リブラなど)
- クラウドファンディング(ネットで個人から資金を調達する方法)
- トランザクションレンディング(アマゾンによる事業融資など)
- PFM個人財産管理(マネーフォーワードなど)
などを指します。
ご覧いただくとわかりますが、これらの新サービスでは、ほぼ銀行が出てくることがありません。
むしろ、これまで銀行が提供できていなかった分野に、銀行以外のネット企業が参入していると言えます。
これらのサービスに共通することは、「銀行よりも便利」だという点です。
例えば、スマホで決済できれば、わざわざATMに行く手間も省けますし、クラウドファンディングを使えば、銀行審査の合否で事業を諦める必要もありません。
アマゾンで出店をしている企業であれば、それまでの取引実績を参考にしてもらえるので、簡単にお金を借りることもできます。
ネット銀行の方が住宅ローンの金利は低いわけですから、スマホでもっと審査が簡単になれば、銀行窓口で相談する人もどんどん減っていくでしょう。
そもそも、これから就職・転職しようとしているあなたも、これから住宅ローンや各種決済サービスで、銀行を積極的に利用しようとは思わなくないですか?
若い人の銀行離れは、どんどん進んでいくと思います。
そのため、大手銀行ではすでに人手がかかる営業店をどんどん閉じたり、事務部門のリストラを進めています。
- 三菱UFJ銀行:9,500人分の業務量削減、25%の店舗削減
- 三井住友銀行:4,000人分の業務量削減
- みずほ銀行:19,000人の人員削減
ちなみに、新生銀行では、まだそのような発表はありません。
ですが、おそらく今後はどこの銀行でも、支店の総務や本社の間接部門の多くが、RPAと呼ばれる業務システムの導入によって人からロボットへと置き換わっていき、リストラや稼ぐ部門へと配属が変わるでしょう。
そのため、10年後には、企業や個人へ営業を行う人と、システムを運用する人、あとはごくわずかの企画部門という人員配置へと変わっていくでしょう。
40歳を超えれば、ほとんどの社員がセカンドキャリアを考えるような会社へと変わっていくかもしれませんね。
4、まとめ
というわけで、ここまでの内容をまとめると、
- 新型コロナが長期化し、企業倒産が増えてくると、不良債権が増えて銀行の赤字に直結する
- フィンテックを活用した他業種からの参入と、日本の経済の縮小・マイナス金利によって、今後は地銀の収入源がどんどん奪われていく方向性にある
- 生き残るためには、間接部門の合理化や、新規のIT投資が必要となるため、リストラと統合が進む可能性あり
と言えるでしょう。
【就活】3年生の12月時点で、準備できることは?
2022年卒生への大企業の採用スケジュールは、
- 3月1日採用情報の解禁
- 6月1日選考開始
と今年と変わらない予定です。
そのため、12月の現時点で準備できることといえば、
- インターンシップへの参加
- OB・OG訪問
- 業界研究・企業研究での絞り込み
- エントリーシートの作成
あたりでしょう。そこで、注意すべき点についてまとめました。
(1)インターンシップについて
インターンシップは、企業によって夏にやっていたり、秋冬にやったりとマチマチです。
また、企業のHPで募集しているところもあれば、マイナビやリクナビで登録するところもあるので、どちらもチェックしておきましょう。
(2)OB・OG訪問について
ここ数年、「OB・OGの立場を利用して、就活生にセクハラをする」という事件を頻繁に目にするようになりました。
このような不祥事が起こると、例え一流企業であっても、企業イメージがかなり悪くなるため、かなり気を遣うようになっています。
そのため、「OB・OG訪問をしなければ、内定がもらえない」という会社は、ほとんどありません。
(気になる方は、「みん就」で内定者のコメントを見てみれば、OB・OG訪問なしで内定をもらっている人がかなりの割合でいることを確認できます。)
もちろん、その会社の雰囲気や仕事内容などのアドバイスは参考になりますし、社会人の方と話をすること自体が、1つの経験となりますから、決して無駄にはなりませんが、絶対にやらなければいけないというものではありません。
ちなみに、OB・OG訪問は、「大学の就職支援センター」で予約できますので、そちらでチェックしてみてください。
(3)業界研究・企業研究
この記事では、企業のHPや決算発表資料、就職四季報などから情報を整理していますが、職場の雰囲気や企業カルチャーは、実際に働いたことのない人でなければ分かりません。
入社すれば長く働く場所になるわけですから、事前にその辺りの情報もチェックしておくべきでしょう。
【PR】転職会議
こちらの転職会議を使えば、勤務経験者の口コミをチェックできるので、気になる会社の職場の雰囲気や、残業代、有給休暇が取れるかなどの実態を調べることができます。
無料で使えますので、チェックしておいて損はないでしょう。
(4)エントリーシートの作成
エントリーシートを作成するにあたり、押さえておきたいのは、
- 学生時代に頑張ったことは何か?(いわゆる「ガクチカ」ですね)
- 志望動機(なぜ、当社を志望するのか?)
の2点です。
特に厄介なのが、志望動機です。
志望動機は、例えば楽天が運営している「みん就」を利用すれば、企業ごとに内定をもらった人の志望動機をチェックすることができます。
ソニーの志望動機は、みん就に1,000件以上投稿されている
と言うことは、逆を言えば、それを見れば、全員がそれっぽいことを書けるわけです。
しかし、採用側では、そんな中から優秀な人材を探して採用しなければなりません。ではどうするのか?
当然ですが、その志望動機について、「なぜ、そう思ったのですか?」「それは、当社である必要があるのですか?」と深く突っ込んで質問をしてくるわけです。
昔のわたしは、ここでつまづいて、たくさん落とされました。最終的には、気合と根性の証券会社に落ち着いたわけですが(笑)
そのため、志望動機の根拠をきちんと説明できるレベルまで、「自己分析」が十分にできていないと、面接の時に採用担当を納得させられないのです。
なぜなら、「自分がどんなことにやる気を出せる人間なのか?」と「その企業のやっているビジネスのどんな点に、やる気を感じるのか?」がきちんと結びついていないと、採用側が「こいつなら当社で頑張ってくれるだろう」と思ってくれないからです。
自己分析をするならコレが鉄板
30年近く運営されている就活塾に「我究館」があります。
これまで9,200人以上の就活生を商社や保険、マスコミ、国家公務員などの、いわゆる一流企業の内定へと導いてきた実績のある就活塾です。
この「我究館」で得られた経験を書籍にしたものが、就活生のバイブルとなっている「絶対内定2022」です。
この本は500ページ以上のボリュームなのですが、就活についてのノウハウ本の域ではなく、徹底的に自己分析を掘り下げられるような内容になっています。
具体的には、
- 自分の夢とは何なのか?
- 「働くこと」とは何か?
- 「就職する」とは、どういうことなのか?
- 本気で就職活動に取り組むとはどういうことなのか?
- できる人とはどんな人か?
- 会社でやりたいことは本当にできるのか?
このような、面接官から質問されたらドキッとするようなことを徹底的に深掘りして、具体的な行動にまで落とし込めるように書かれているのです。
自己分析は、時間的に余裕のある今のうちにしておいた方がいいです。もし、本気で内定を取りたいと思っているのであれば、1度目を通しておくことをオススメします。
【PR】オファーボックス
とりあえず、もっと手軽に自己分析をしてみたいのであれば、逆求人サイトのオファーボックスが提供している「Analize U+」が便利です。
5〜10分程度のプロフィール入力で、上記のような「自分の強みや弱み」を点数化してくれますから、自分の性格の特徴や傾向に気づく参考になります。
また、ここで入力されたプロフィールによって、興味のある企業があなたに面接のオファーをくれることもあります。
エントリーシートを書く手間も省けますし、大企業から中小企業まで、幅広く登録していますので、これがきっかけで興味を持てる業界や企業が出てくる可能性だってありますよね。
なお、こういうサービスは、大手企業の採用活動が始まる前がチャンスです。逆に6月を過ぎると、内定をもらえずに焦って登録する人が増えるので、中小企業であっても競争率が高くなります。
(当サイトでも、今年の6〜7月が1番登録件数が多かったです)
自己分析もできますし、面接の練習にもなります。また、とりあえず滑り止めの内定をもらえれば、精神的にも楽になるので、本命の会社面接でも緊張せずに済むでしょう。
無料で登録できますので、1度試してみてはいかがでしょうか。
転職を検討するなら
新型コロナの影響もあって、IT業界や小売、金融などの数少ない好調な業界に対して、売り上げが大きく減少している業界の方が多い状況です。
例えば、「プログラミングスクール 転職」といったキーワードでyoutubeで検索すると、かなり厳しい内容の動画がたくさん出てきます。
この方の動画が、13万回以上とかなり再生回数も多く、とても現実的な話をしてくれています↓
好調だと思われているIT業界でもこれですから、転職については、かなり慎重に考えた方がいいでしょう。
ですが、今まさに厳しい業界で働いていたり、メンタル的にきつい会社で勤めているなど、転職を考えたい人もいますよね。
そんな方のために、現実的な選択肢をご紹介します。
①(20代)他業種を希望するなら、第二新卒
20代の転職であれば、第二新卒扱いでの採用応募に申し込むのもありでしょう。
大手企業でも、採用ページの中で第二新卒でも応募を受け付けているところもあります。地道に企業のHPをチェックしつつ、興味のある業界へ再度、就活を行なってみてはいかがでしょうか。
②(20代)フリーターや学歴に自信がないなら
第二新卒での応募に自信がないのであれば、未経験でも正社員採用が可能な企業を紹介してもらえる「就職ショップ」がオススメです。
【PR】転職ショップ
こちらのサービスは、人材紹介大手のリクルートが運営しており、登録企業が8,000社以上もあるので、条件に合う企業が探せるかもしれません。
③(全年代)もっと良い条件の会社を探すなら
もし、もっと良い条件の会社を探したいのであれば、非公開求人を含めた情報収集をしてみてはいかがでしょうか?
リクルート・エージェントは、
- 公開求人:102,164件
- 非公開求人:116,736件
と、他社を圧倒する求人数を誇ります。そのため、あなたが納得のいく企業を探せる可能性が高いです。
【PR】リクルート・エージェント
また、他業種への転職を成功させるには、それまでの実績をきちんとその企業でも発揮できる、ということをきちんと説明できなければいけません。
しかし、そのような抽象化の作業は、自分だけでするのはかなり難しいものです。そのため、転職エージェントへの相談を通じて、アドバイスをもらうのは1つの方法ですね。
リクルートエージェントでは、そのような相談も行っているので、もし転職を考えているのであれば、登録してみる価値はあるでしょう。
コメント